衆院補選・福岡6区:誰のための候補者選び!

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権謀術数・渦巻く世界で出る釘を叩く!
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故鳩山邦夫の死亡により、地元福岡県の経済浮上に寄与する議員を選ぶのか、6区の選挙民を無視して各選挙区現職の身内や秘書を選ぶのか、選挙に突入する前に候補予定者を潰してしまおうとする動きが激しくなってきた。
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6区を草刈り場としてとらえ、影響下に置こうとしているドン蔵内勇夫県議の意向をくみ、ヨイショする議員の面々のしていることを少々書いておく。
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この6区、振りかえれば小泉政権に戻る出来がスタートである。平成17年8月小泉総理による突然の衆議院・郵政解散。福岡6区の自民党公認候補は東京から国替えをしてきた鳩山邦夫であった。
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久留米市は祖父石橋正二郎が創った世界のブリジストン発祥の地であり、鳩山の母の故郷であった。
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以来4回の総選挙を全て勝ち上がった鳩山邦夫は、福岡6区では確固たる地位を築いたものと思われたのだが、突然の死によって事態は思わぬ方向へと動き始めたのである。
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16.08.23 hatoyama5

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鳩山邦夫の訃報に、誰もが耳を疑った。激やせなどの報道はあったが、まさか鳩山邦夫が死ぬなどとても考えられないことであった。
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鳩山邦夫が亡くなった翌日、その死をマスコミが報じた日、くしくも参議院選挙の公示日でもあった。久留米市内で行われた自民党大家敏志の県南出陣式、選対本部長として出席した麻生財務大臣は隣席の原口剣生自民党福岡県議団長に対し「鳩山が死んだぞ、原口準備をしておけ!」と言った。原口の心中は複雑だった。
というのも、鳩山の死はあまりにも早すぎたのである。
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原口剣生議員には「隼人・はやと」という息子がいる。大学卒業後、不動産会社に勤めていたが、この春に仕事を辞め大家の参院選の手伝いをしていた。終了後はどこかの大物国会議員のもとで修業をさせ、いつかは来る「鳩山邦夫の引退」の時には、福岡6区の後釜に座らせようとの目論見であった。しかいながら、鳩山邦夫の早すぎる死で「隼人」にお鉢が回ってくることはないと原口は直感したはずである。
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弔い選挙を狙い鳩山の息子「二郎」が意欲を示すことを知っていた原口は、どんなことがあっても「二郎」にだけは鳩山の後継者にはしたくない。自分の息子「隼人」への思いは勿論のこと、父親(元県会副議長・原口久人)も夢を見、地震も成しえなかった国会議員への道をいともすんなりと「二郎」とう若造には渡したくないという政治家というより男の嫉妬からであったに違いない。
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つづく
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