中国:ブラジルのトランプに警戒感! 

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強硬な言動で刺激!
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10月月28日のブラジル大統領選に勝利したボルソナロ下院議員に対し、中国メディアの間で警戒する論調が出ている。「ブラジルのトランプ」と呼ばれるボルソナロ氏は本家のトランプ米大統領と同様、中国に対する強硬な言動を繰り返してきたためだ。
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「ブラジルでも『トランプ』が当選し、中国はまた苦境に?」--。中国紙「環球時報」(電子版)は29日、大統領選で当選し2019年1月に就任するボルソナロ氏について報じる際、こんな見出しをつけた。
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ボルソナロ氏は2018年3月に台湾を訪問し、外交部次長(外務次官に相当)らと会談。「台湾は中国の不可分の領土」とする中国を刺激していた。ロイター通信によると、選挙期間中には「中国はブラジルを買い占めようとしている」などと述べ、中国への警戒心をあらわにもしていた。
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中国とブラジルは共に新興5カ国(BRICS)の構成国として密接なつながりがある。それだけに、中国側は新大統領の下でも協力関係に変わりはないとアピールする。一方、ボルソナロ氏も投票日が近づくと「中国は傑出したパートナー」と述べるなど、最大の貿易相手国である中国との経済協力を続ける意向も示した。当選に現実味が増したため、態度を修正した可能性もある。
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中国外務省の陸慷(りく・こう)報道局長は29日の定例記者会見で、ボルソナロ氏の当選を祝福し「全面的な戦略パートナー関係を発展、維持したい」と表明。環球時報は30日付の社説で「我々の対外協力はいずれも相互に利益がある」などと主張し、懸念を払拭する論陣を張った。
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