千葉・一宮川護岸決壊:土のう不備・清水建設 施工!

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有識者検証会議・初会合!
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大雨当時に仮設堤防の高さは不足していた!
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2023年9月8日の台風13号の接近に伴う大雨をめぐり、千葉県茂原市で一宮川の仮設堤防の一部の土のうの高さが不足していた問題で、工事の管理体制や法的責任を検証する有識者会議の初会合が11月24日、千葉県庁で開かれた。
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この問題は、2023年9月の大雨の際、県が治水対策工事を進める一宮川の工事区間のうち5か所で、仮設堤防の土のうの高さが不足し周辺の浸水被害に影響した可能性が指摘されている。
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検証会議はこの問題について、過失の有無や工事の管理体制の在り方などを取りまとめることを目的としていて、弁護士2人が委員を務める。
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初会合は、冒頭以外、非公開で行われ、土のうの高さが不足していた状況や県と工事業者との契約内容など、事実関係を確認したという。
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検証会議の高橋一弥座長によりますと、会議では今後、施工業者や河川管理をする県の担当者へのヒアリングに加え、現場の視察なども行うという。
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一宮川護岸工事検証会議 高橋一弥 座長
「かなり専門的なことなので、私達だけが先を走っていても仕方がないので、少しずつやっていくしかない。ただいたずらに期間を延ばすつもりはないので、できるだけ集中的にやりたいと思っている」。
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9月8日午後1時半ごろ、茂原市内の一宮川で川の水が黒い堤防の割れ目を抜けて奥の市街地に流れ出ているように見えます。皆あのまま土嚢があると思っていたんで、あそこがそのまま全部同じように土嚢を積んでいれば漏れていなかったのになと思って。千葉県は9月29日、一宮川の改修工事に伴って土嚢で作られた仮の堤防の一部が撤去されていたことを明らかにした。
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土のうが不足していたのは、一宮川の茂原市下永吉付近から茂原市茂原付近にかけての約4kmの工事区間のうちの5か所で、長いところでは60.5mにかけて、高いところでは1m20cmほど足りていなかった。
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県河川整備課によると、調査の結果、川幅を広げる県の特別緊急事業の施工業者が、工事の便宜上、一度、土のうの中身を抜いた後、元に戻さず空のまま遮水シートを密封していたことが判明。このため、2.5mの護岸の高さが、計画より1.2m足りない状態になっていた。さらに、別の4カ所でも、計約125mにわたり、必要な土のうの高さが足りない部分が見つかった。この状態は最長で半年前から続き、最大で80cm不足していた部分もあった。
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工事は、清水建設と幸和建設興業でつくる共同企業体(JV)が元請け業者として受注した。県によると、工事中に護岸に亀裂が生じ、修復用の土を得るため土のうを解体したり、重機を使う作業に支障があるとして、撤去したりしていたという。2022年12月~2023年8月末の間にJVの判断で撤去されており、1カ所については県が報告を受けて承諾していた。
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特別緊急事業工事を請け負う清水建設は「ご心配をおかけし、誠に申し訳なくおわび申し上げます」などのコメントを発表。同社の担当者は工事と浸水被害は別とした上で、必要な土のうを十分に設置しなかった理由については「(工事を進める上で)緊急性が高く、県に報告せずに自社の判断で作業した。勘違いや思い込みなどによって十分に設置していなかったところがあった」と説明した。
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茂原市では1500棟超の住宅に浸水などの被害が確認されている。
茂原市の田中豊彦市長は「欠落がなければ被害はここまで広がらなかったと思っている」と指摘。
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県土整備部の担当者は10月29日の時点での記者会見で、「仮設堤防とはいえ、契約通りに施工されていない事態が発生したことについて、県民におわび申し上げます」と陳謝した。
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