姫路市・黒川副市長・2020年度市道工事を延期!

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浮いた事業費4億円を中央市場・白浜市場線に流用!
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兵庫県姫路市白浜町への市中央卸売市場移転計画を巡り、高馬豊勝副市長(59)が市財政局に対し、2020年度に実施予定だった市道26路線の工事を延期し、浮いた事業費を新市場へのアクセス道路の整備関連費に流用するよう指示していた。高馬副市長は3月17日の市議会総務委員会で「私の指示で優先すべき路線が後回しになり、大変申し訳ない」と陳謝した。
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市側は3月上旬の市会本会議で「流用は建設局が決めた」と説明していたが、16日の市会常任委員会で複数の市幹部が「副市長が財政局に口添えして進んだ」などと答弁。高馬副市長が最終的な判断に関与したことが明らかとなり、委員会が出席を求めた。
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高馬副市長は流用の指示を認め「ほかの市道の事業へどれぐらい影響があるのかを確認しなかった。強く反省している」と弁明。白浜小学校(同市白浜町甲)に新設した相撲場の建設費が、見積もりの2.5倍に膨らんだ問題にも触れ、「松岡広幸議員からの圧力があり、地域への配慮が一線を越えてしまった」と述べた。
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市によると、道路工事の延期は2020年12月までに決定。20小学校区の26路線で予定されていた新設や拡幅を21年度以降に見送った。新市場へのアクセス道路となる「白浜市場線東ルート」の整備に絡み、特定企業への移転補償費が当初の想定を上回ることが判明し、不足額の穴埋めが必要になったのが理由という。
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市は工事見送りによって浮いた事業費に、完了した工事で余った費用などを加えて計約4億円を捻出。いったんはこれを穴埋めなどに流用する方針を固めたが、「新型コロナウイルス禍による収入減」を理由に東ルートの整備は先送りされ、現時点では移転補償費も支払われていない。
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黒川優副市長が任期途中の3月末で退任する意向を固めた。「職を辞し、おわびを申し上げたい」。18日の市議会常任委員会で突如、退任を表明した兵庫県姫路市の高馬豊勝副市長。市中央卸売市場の同市白浜町への移転を巡り、地元を地盤とする松岡広幸市議(54)の要望に「機嫌を損なうと市場事業に影響が出る印象があった」と審議で説明。結果的に、他地域の事業の予算を流用するなど不透明な対応につながり「白浜地域への過剰な配慮となった」と陳謝した。
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