中国原子力白書:現在47基稼働・建設中11基!

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フランスと同じ58基に!
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中国政府が現在47基の原子力発電所を運営中である。
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中国国務院は9月3日、原発の稼動を始めてから初めて「原子力安全白書」を公開した。白書によると、中国の原発の数は2019年6月基準で47基となり、米国の98基、フランスの58基に次いで世界3位だ。
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ここに中国政府が現在建設中の原発が11基。すべて完工する2024年以降になればフランスとともに世界2位の原発保有国となる。
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2009年に11基だった中国の原発の数は毎年3~4基ずつ増加し、10年で3倍以上増えた。特に緯度上韓半島(朝鮮半島)と同じ範囲にある遼寧省、山東省、浙江省北部に最近の原発建設が集中した。遼寧省大連市にある紅沿河原発では6基が稼動中だ。2013年6月に運営を始めた。
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山東省煙台の海陽原発は2015年に2号機が稼動を始めた。米ウエスチングハウスの第3世代原子炉AP1000の技術が導入された原発だ。
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山東半島東端部の海岸では石島湾原発が稼動を控えている。210万メガワット規模の第4世代原発だ。2016年に国際原子力機関(IAEA)の安全検査を通過したのに続き、2017年6月に建設が完了し近く運営が始まる見通しだ。石島湾原発は中国が米国のAP1000技術を独自にアップグレードして開発したCAP1400原子炉が初めて使われた。同原発によると設計寿命は60年だ。
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江蘇省田湾原発は4基が稼動中、2基が追加建設中だ。中国の原子力発電が建設初期に中国南部の広東省に13基、東南部の浙江省に11基と集中していたが、東北部地域の電力需要を原子力に変え原発建設地が北上した結果だ。
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白書は中国政府が原発の安全性を最優先としていると強調した。国家原子力安全局の劉華局長は「政府が原子力施設の用地選定、設計、建設、運営と解体のライフサイクル活動を厳格に管理し、安定性と信頼性を保障する」と明らかにした。
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香港紙の明報は関連ニュースを伝えながら「太平領原発1号機は香港から約90kmの距離にあり、陽江原発2基が追加建設中だ」として不安感を示した。
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韓国原子力安全技術院が2017年に発表した「中国山東半島での原発事故時に国内に及ぼす影響に対する調査報告書」によると中国江蘇省田湾原発で2011年の福島規模の重大事故が発生した場合、放射性物質は3~5日で韓国に影響を及ぼすことが明らかになった。
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韓国外国語大学中国外交通商学科のオ・スンリョル教授は「1986年の旧ソ連のチェルノブイリ原発爆発による落塵範囲は実に2400kmに達し、2011年の福島原発事故で大規模海水汚染が発生した事実を考えると、中国東部地域の原発は有事の際に韓半島の大気と海洋に致命的影響を及ぼすだろう。韓中両国だけでも原発事故防止と早期警報、危機対応協力マニュアルなどに対する実効性ある制度をまとめなければならない」と強調した。
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さて、日本への影響は10日後か?中国の原発が可動してから20年前後、これから20年後には老朽化の始まりがやってくる。小さな事故に関して、公開することなどないお国柄。事故が起きたら、日韓両国には防業方法がない。寿命と事故は別物だ。
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