中国:10月に過去最大級の軍事パレード!

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習指導部・求心力高める狙い!
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中国国務院(政府)新聞弁公室は8月29日に記者会見を開き、建国70周年を迎える10月1日の祝賀行事の概要を発表した。中央軍事委員会連合参謀部作戦局副局長の蔡志軍少将は、天安門広場周辺で実施する閲兵式・軍事パレードで「一部の先進的な兵器を初公開する」とした上で「建国50、60周年や抗日戦争勝利70周年の閲兵式と比べて規模はやや大きくなる」と述べ、過去最大級の規模になると示唆した。
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米中貿易戦争の泥沼化や香港の「逃亡犯条例」改正問題に対する抗議活動拡大など内憂外患を抱える中、習近平指導部は軍の威容を示すことで共産党中央の求心力を高めたい考えだ。
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習指導部による軍事パレードは抗日戦争勝利70周年を記念して北京で実施した15年9月と、建軍90周年にあたり内モンゴル自治区で行った17年7月に続いて3回目。胡錦濤前国家主席と江沢民元国家主席は任期中に各1回だけ実施した。
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蔡少将は会見で、習氏が17年10月の共産党大会で打ち出した「新時代」に入って初の建国記念閲兵式だと言及し、「世界一流の軍隊」に向けて邁進する軍の新たな姿を示すと述べた。
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習指導部は15年の軍事パレードでは米本土に届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)の東風(DF)31Aや5B、17年には改良型の31AGを披露するなど米国への対抗意識が目立つ。今回は固形燃料の移動式ICBMで「抑止力の切り札」(中国紙・環球時報)と位置づけるDF41を公開するかも注目される。
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