菅官房長官:5年前から着々と足場固め!

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派閥旗揚げの噂!
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PRESIDENT 2013年9月2日号 に、菅官房長官の「派閥結成の動き」が記事になっている。
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記事引用
“安倍内閣の大番頭、菅義偉官房長官に派閥旗揚げの噂が囁かれている。根拠はある。7月4日の参院選告示日の前後に、菅氏は自民党の1~2年生議員ら20数人と極秘裏に懇親会を開いていたのだ。
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「懇親会に参加したのは、昨年暮れの衆院選挙で初当選した神奈川県選出の1年生、2年生議員らを中心にした自民党の若手。無派閥の議員が多いことから“菅氏が菅派結成に向けて動き始めた”と永田町で憶測を呼んだのです。参加者は口どめされているが、菅氏本人は親しい人物に“確かに若い議員と酒を飲んだ”と認めています」(自民党関係者)
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菅氏は無派閥ながら、安倍首相の側近中の側近として内閣を取り仕切り、霞が関の官僚にも睨みをきかせる。経済産業省の事務次官に、局長未経験の立岡恒良官房長を抜擢したのも菅氏だといわれる。
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かつての大物官房長官、梶山静六氏や野中広務氏の周囲に自然と人が集まったのと同様、菅氏の周囲にも若手議員らが結集しつつある。
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「自民党の若手の中には、以前から“菅氏は派閥をつくるべきだ”という菅派待望論がありました。菅氏は、第一次安倍政権でも総務大臣として入閣し、安倍氏を支えた。若手の中には、菅氏を安倍改革路線の継承者と期待する声がある。彼らは将来的には、神奈川選出の小泉進次郎青年局長を首相にしたいと考えているが、菅氏はその進次郎氏とも近い。ある若手代議士は“もし菅派をつくってくれたら自分たち若手の意見を政治に反映させられるのではないか”と話していました」(全国紙政治部デスク)
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菅氏は法大卒業後、代議士秘書や横浜市議を経て1996年の総選挙で初当選。叩き上げの苦労人で、98年の自民党総裁選では派閥を脱会して剛腕として知られた梶山氏を応援した。梶山流の剛腕を受け継いた菅氏は第1次安倍政権で初入閣。今や押しも押されもせぬ大物官房長官として君臨している。
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「実力者の階段を上るにつれ、菅氏にも“いずれ自分が総理に”という欲が出てきたはず。だが無派閥だと自民党総裁選に出馬するのも難しいので準備を始めたのでは。菅氏はブラック企業経営者と批判されていた渡邉美樹・ワタミ前会長を参院比例代表に押し込み、当選させたが、これも“菅派旗揚げのときのスポンサーづくりが目的では”と囁かれています」(前出・自民党関係者)”
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裏派閥「安倍派」誕生? 脱派閥の陰で最大勢力結成かと題し、2013.2.25週刊朝日にも安倍応援団「創生『日本』」の記事が出ている。
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以下、引用
“安倍晋三首相(58)は2月14日、党政治制度改革実行本部(逢沢一郎本部長)がまとめた自民党の「脱派閥」「世襲抑制」などを柱とする党改革答申を受け、石破茂幹事長(56)に「速やかに進めてほしい」と指示した。しかし、自民党の最大派閥・町村派に所属する中堅議員が言う。
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「人が3人いれば2対1に分かれるので、派閥はなくなりませんよ。昨年末の組閣前、希望ポストのアンケート用紙が2枚、僕たちの元へ届きました。先に来たのは幹事長室からで、2日ほど後に派閥からも来た。用紙には大臣、副大臣、政務官、委員会、党の役職など第3希望まで書いていい。安倍さんは、閣僚人事では派閥の推薦を受けつけなかったが、それ以下のポストは派閥に目を配り、調整したと聞いています」
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元気なのは旧来の派閥だけではない。無派閥議員らが参加するグループや勉強会も結束を強めている。その最大勢力は、超党派議連「創生『日本』」だ。保守系の議員が集う政策勉強会で、メンバーには無派閥の議員も多い。昨年の総裁選では安倍応援団の中心となり、現在でも安倍首相自身が会長を務めている。所属議員が言う。
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「安倍さんにもう一回、首相をやってほしくて、支持母体になりました。事実上の安倍派。“裏派閥”ですよ。メンバーからは麻生太郎副総理(72)、菅義偉官房長官、下村博文文部科学相、山本一太沖縄・北方相、小野寺五典防衛相、新藤義孝総務相、稲田朋美行革相らが入閣。党役員人事でも高市早苗政調会長らが抜擢された。(安倍首相の出身派閥)町村派と合わせるとすごい勢力。安倍さんの一人勝ちですよ」
週刊朝日 2013年3月8日号 ”
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2017年12月19日、自民党派閥横断の政策グループ『きさらぎ会』の忘年会が開催された。関係者に届いた案内状には、「現内閣を支えるきさらぎ会として、親睦を深めることができればと思います」等と書かれていたが、ここにきて、顧問を務める菅義偉官房長官の存在感が増している。最近も、出国者1人あたり1000円を収する“出国税”の名称が“観光促進税”に変わったが、これは菅長官が「目的がわかる名前にすべき」と担当者に異議を唱えたからだ。きさらぎ会は、鳩山邦夫元総務大臣(※故人)が2011年に結成。参加メンバーは、自民党最大派閥で安倍晋三首相の出身でもある『清和会』(※細田派)を上回る100余名。2016年6月に鳩山氏が死去した時、菅長官がすんなり顧問に就任した。自民党関係者は、「菅長官は顧問になって政治スタンスを変えた」と語る。その象徴が、鳩山氏の死去による衆議院福岡6区補選で、これまでの“世襲打破・世襲候補不定”から、無所属で立候補した鳩山氏の次男・二郎氏を支援したのだ。党内からは「変節だ」との批判も出たが、「菅長官は今後、安倍首相が3選、或いは新総理総裁が誕生しても対応できるよう、党内基盤を強化する」とみられる。その時、きさらぎ会が菅長官の今後の政治人生を左右する重要な存在となる。
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菅義偉官房長官は2018年6月27日午前の記者会見で、9月の自民党総裁選を前に自身が無派閥の若手議員らと会合を重ねていることについて「議員の方々の求めに応じていろんな方とお会いし、会合を行っている」と述べた。党内では、総裁選での安倍晋三首相(党総裁)の3選に向け、菅氏が支持固めを行っているとの見方が根強い。
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菅氏に近い議員らによる“菅グループ”の存在が派閥を立ち上げる準備とみられていることに関しては、「(記者会見は)政府見解を申し上げるところであり、控えたい」と述べた。
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その上で、「いろんな方と会っているということは政治家として当然のことではないか」とも語った。
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来るべき時期は何時で、今は充電中なのか、仕込中なのか、他派閥は気になるところだ。
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