インテルCEO辞職:過去最悪の経営体制危機に!

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現在の幹部層は薄い・後任探し難航!
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クルザニッチ氏が過去にライバル締め出した弊害!
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米半導体大手インテルは社員との不適切な関係が判明したブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO)の辞職で、約50年にわたる歴史で最も深刻な経営体制危機に直面している。
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クルザニッチ氏は5年間のCEO在任中に、取締役らからの経営助言を聞き入れず、同氏とCEOの座を争った人物を含め社内の複数の経営幹部クラスを追い出してきた。この結果、後任候補の対象となる幹部層は薄く、退社した人たちの一部を呼び戻すことも含め、社外の人材に目を向けざるを得ない状況だ。
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退社していなければこうした状況下でCEO職に就任していた可能性のある人物にはレニー・ジェームズ氏、スタンシー・スミス氏、ダディ・パールマター氏らがいる。インテルの経営チームでは社内の役職を上ってきたナビーン・シェノイ氏のみだ。一方、インテルに転職してきた有望な人物にはマーシー・レンドゥチンタラ氏が含まれる。
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インテルは6月21日、「強力な後継計画プロセスが実行に移され、社内および社外で常任のCEO候補探しを開始した」と説明した。
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後任CEOを探す間はロバート・スワン最高財務責任者(CFO)が暫定CEOを務める。
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カウエンのアナリスト、マシュー・ラムゼー氏は「クルザニッチ氏主導で大きな変革があったことを踏まえると、同氏の退社で後継計画やそれに続く経営体制移行が厳しいものになるかもしれない」と述べた。
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