英秘密情報部・MI6:人材募集・初のTVCM!

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女性や多くの民族から人材を募集!
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『BBC』『ガーディアン』『ロイター』などの英文メディアは、英秘密情報部(通称MI6)が、女性や多くの民族から人材を募集することを目的として、初のテレビCMを放送したと報じている。
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MI6といえば映画「007」に出てきた「ジェームス・ボンド」のようなイメージが有名かもしれないが、公開されたCMではそのような筋肉質で強面な男性イメージではなく、理解力や感情をくむ能力などソフトスキルを求めることを訴えた。実際の映像ではサメに怯える子供を母親が抱き上げる内容になっており冒頭で「我々はあなたが思っているようなことはしない」と伝えている。
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2016年3月時点で同機関の全スタッフは約2500人。公式の統計によると、そのうち上級スタッフの24.1%、非上級スタッフの37.8%が女性であるという。また上級スタッフに黒人、アジア人、その他少数民族出身者はおらず、非上級スタッフでもわずか6.8%だ。
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現時点でMI6の国籍基準では、候補者が英国人であり、かつ少なくとも片親が英国人もしくは英国人と密接に関わりのある人物である必要がある。同機関の採用担当者は「我々は多様性の問題に対応するため、現状の国籍に関する規則を多少柔軟にし、候補者の選択肢を増やすことができるようにする」と話した。
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MI6は20121年までに800人ほどの増員を予定している。英国ではロシア人で元二重スパイのセルゲイ・スクリパリ氏とその娘ユリア氏の襲撃事件が発生して以降、MI6に対する関心が高まっており、応募が急増しているという。同機関としては範囲を広げて募集したいと話し、現状を打破できる人材を求めるとした。
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