アルゼンチン海軍:潜水艦「サンフアン」・行方不明!

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乗組員44人!
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ドイツ製・1985年に導入!
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アルゼンチン海軍は、44人の乗組員を乗せた潜水艦「サンフアン」が同国沖で行方不明になったと報じた。アルゼンチンの町ウシュアイアからマル・デル・プラタに向かっていた潜水艦からの連絡が11月15日以来途絶えている。捜索活動に飛行機と船が派遣された。
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消息を絶った潜水艦「サンフアン(ARA San Juan)」の捜索活動を続けているアルゼンチン海軍は18日、救難信号を受信した。複数の関係当局が明らかにした。


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潜水艦はドイツで建造されたもので、アルゼンチン海軍には1985年に導入された。潜水艦の全長は66mで最高速度は25ノット(時速で約46km)。
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アルゼンチン海軍は17日、同国の南東沖を航行していた44人乗りの潜水艦との連絡が15日朝から途絶えていると発表した。行方が分からなくなっているのは通常動力のドイツ製TR1700型潜水艦「サンフアン」で、アルゼンチンが保有する3隻のうちの1隻。南米大陸南端のウシュアイアから中部マルデルプラタに帰港途中、南部バルデス半島南東沖432kmで確認されたのを最後に消息を絶った。
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海軍は空と海から捜索を実施。船内で火災が発生したとの報道があるが、スポークスマンは「正式な情報ではない。技術的な問題が発生した可能性がある」と指摘した。


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潜水艦「サンフアン」捜索のため、米航空宇宙局(NASA)の調査用航空機が動員された。必要な場合は米軍も捜索に参加する用意があると、非政府組織「U.S. NavalInstitute」のウェブサイトが米南方軍報道官の話として伝えた。
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同軍のホセ・ルイス報道官によると、NASAが所有する「P-3オライオン」の改良型が、南極での調査活動のため展開していたアルゼンチン南部ウスアイアから、捜索のため派遣された。
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これに先立ち、アルゼンチンのマクリ大統領は、行方不明になった潜水艦捜索のために国際的な援助を受け入れることに同意していた。
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アルゼンチン国防省によると、人工衛星から送信された信号が7回受信された。サンフアンが連絡を取ろうとしているものとみられる。
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信号は米国の衛星通信専門家の協力によって、午前10時52分から午後3時42分(日本時間同日午後10時52分から19日午前3時42分)にかけて各地の海軍基地で受信されたが、追尾することはできず、完全に接続することはできなかった。
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国防省は、行方不明になっている潜水艦からの信号である可能性があるとして、「現在、発信源の正確な位置の特定作業を行っている」と発表した。
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