北方4島:安倍首相・プーチンとの交渉結果!

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あまりにも露を研究していない日本!
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正に四方海の島国らしき交渉!
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ロシアのプーチンを日本に呼んで、山口と東京で交渉に及んだ安倍首相、ものの見事にロシアに嵌り経済協定だけを先取りされ、瀬古経産相の得意げな馬鹿丸出しで握手をしても、まるで前に進まない返還交渉。
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人情と理詰めで攻め立てても、ロシア側は屁とも思っていないし、あわよくば日本のカネで島を再開発し「住民は露・支・韓人」がもっと増えるようにしてもらいたいという魂胆。極東の外れの4島は、間違っても日本に返還することなど考えてもいない。
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日本人は上辺のニコニコ顔と愛想顔にすぐ騙される。プーチンの人懐こい顔にコロリと騙されて「いずれは返してくれる」と勝手に良い解釈をしているだけ。「4島の帰属問題を解決して平和条約を締結する。これがすべてだ」と強調していた安倍晋三首相。本当に返還を望むのなら、瀬古経産相や岸田外相などにコチョコチョ任せず「ロシア担当相」を任命し、長期戦に出るべきだ。あまりにもコロコロ内閣が変わるから、相手もその度に一から交渉と賽ツボを振る。
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ロシアのプーチン大統領が「ロシア系住民の保護」を掲げてウクライナへの軍事介入を正当化していることを受けて、「プーチン大統領のウソ 事実と異なる10個の主張」と題する異例の反論を公式サイトに掲載した。国務省は、「ロシアは、ウクライナでの違法行為を正当化するために偽りの物語を紡ぎ出した。このような驚くべき小説がロシアから生まれたのは、ドストエフスキー以来だ。とも酷評している。
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ロシア外務省のザハロワ情報局長は2015年10月5日、日本との北方領土問題について「ロシアの立場は一貫しており不変だ。(四島は)第2次大戦の結果、ロシアに帰属しており、ロシアが主権を持つことに疑問の余地はない」と述べた。ロシアの方針は、今も一貫して変わりはない。しかし、何を言われたのか、安倍首相がプーチン大統領の12月の公式訪日を前に、もしかしたらという淡い期待を口にした。ところが、日本国内で領土問題解決への期待が高まっていることを踏まえ、ザハロワ局長は改めて日本側をけん制した言葉が戦勝品だと述べた言葉だ。
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ザハロワ局長は「平和条約締結問題の進展に向けた前提条件は、日本が大戦後の領土を含む現実を認めることだ」と主張。「加えて重要な前提条件は、2国間の全分野における未来志向の発展、信頼の強化、互恵的協力の拡大だ」と指摘し、安倍首相が提案した8項目の協力プランの具体化を希望する立場も示唆した。日本の希望は叶えないが、ロシアとの約束である経済協力は実行せよというのだ。
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キッシンジャー元国務長官の言葉に、プーチンを理解したくば、『マイン・カンプ』ではなく、ドストエフスキーを読まねばならぬ、とある。
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日本人は、ロシアに進出している商社や一部企業以外は「良く知らない」というのが本音だ。今回のプーチンとの交渉が何故頓挫したのか、大多数の日本人は良くわかっていない。それよりも、安倍晋三首相が理解していないのではないか。
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ある月刊誌に、なるほどという記事を見つけたので読んでいただきたい。
引用
「日露会談、“安倍完敗”に終わった理由」
日露首脳会談では、安倍晋三首相率いる日本チームとウラジミール・プーチン・ロシア大統領との役者の違いが際立った。理屈が跳ね返され、情への訴えも通じず、最後は相手も思うまま。十九世紀のロシア文学を地で行く展開だ。ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官は最近の米「アトランティック」誌との会見で。「プーチンを理解するなら、ドフトエフスキーを読め」と喝破している。
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「フョードル」の性悪さ
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プーチンがドフトエフスキーを愛読していることは良く知られている。文豪の巨大な小説群には、今のロシア、プーチン政権を理解する様々な示唆が潜んでいる。ある米国人ロシア文学研究者はプーチンを「小説から飛び出してきた人物」とズバリ形容した。

第1の特徴は、際立った「ワル」ぶりである。偽悪家でも、策略家でもない。底知れない性悪さだ。「カラマーゾフ兄弟」の父親、フョードルはその代表格である。醜悪な容貌で、大嘘つき。強欲でカネに汚く、女性の弱みに付け込んでレイプ、セクハラを罪悪感なくやってのけ、周囲に吹聴する。ドフトエフスキーは「これでもか、これでもか」とその悪者ぶりを描くのだが、フョードルは一方で狡猾・老獪で人懐こい。読者はいつの間にか「この人はそれほど悪者ではないのではにか」と勘違いしてしまう。
プーチンは「ワル」であることを自慢してきた。2000年に自らの半生を語った本を刊行した際、著者とのインタビューでこう語っている。
「子供のころ、ワルだったからピオネール(ソ連共産党の子供組織)に入れなかった」
「悪がき気取りだったのですか?」
「馬鹿にするな。本当のワルだったのだ」
プーチンが育ったレニングラード(サンクトペテルブルグ)の大衆社会は、子供達にとっても、暴力と悪行支配するジャングルだった。小柄なプーチンは、ボクシングではなく、ロシアの格闘技サンボと、後に柔道で、自らを守る術を身に着けた。
大統領に就任後は、欧米の人道主義を鼻で笑った。政敵の弾圧、他国への軍事介入、米国など民主主義への違法な介入などを繰り返した。個人的な生活は厚い秘密のベールで覆われているが、膨大な隠し資産、美女たちとの交流の一端は、漏れ伝わる。「欲しい」と思ったものを強引に入手することには、多くの証言がある。それでも、フョードル同様、ワルの度が過ぎると、周囲には本質が見えなくなる。
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第2の特徴は、悪魔的な魅力である。ロシアでは、「悪霊」の主人公で、革命運動の指導者に擬せられたニコライ・スタブローギンと比較する声が以前から多い。この主人公は、知能や美貌など天分に恵まれ、周囲から「現代の英雄」「指導者」と崇められる。その下には、彼を「御神輿」に利用したい野心家や、感受性の強い純粋な若者たちが集まってくる。
その実、スタブローギン自らが「自分は取る足らない人間だと知っています」と語るように、中身は無く、人間的な徳もない。ここで文豪は「指導者(政治家)」に必要なのは、「これこそ英雄だ」と周囲に思わせる資質であることを描き出す。国内支持率が8割を超え、ドナルド・トランプ次期大統領やマリーヌ・ルペン仏国民戦線党首など、海外にもファンを広げるプーチンにとって、「悪霊」は心地よい読み物だろう。
プーチンは自分をよく知り、自らの資質に磨きをかけてきた。
昨年、「パナマ文書」公開で「プーチンの資産の隠れ蓑」と指摘された音楽家、セルゲイ・ロルドゥギンは、二十代のころの下っ端スパイだったプーチンとの会話を回想している。
「ぼくはチェリストで、ほかの仕事はできない。紀美は何が出来るか?」
「僕は人間関係の専門家だ」
ロルドゥギンは圧倒されて、黙り込んだ。プーチンは尋問のプロになり、脅しや透かし、相手への共感を使い分けた。これが第3の特徴で、お手本は、昨年刊行150年を迎えた「罪と罰」の作中にいる。主人公ラスコーリニコフを操作する予審判事、ポルフィーリーだ。外見の冴えない予審判事は、主人公との三度の対決で、相手をおだててジワジワ本音を引き出し、老婆殺害の自供に追い込む。名作のもっとも印象的な場面である。
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「救済」に名を借りた軍事介入
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「罪と罰」には、もう一人、重要な人物がいる。極貧の飲んだくれ、マルメラードフだ。実の娘を街娼にし、彼女から酒代をせびる「人間のクズ」は、「罪が深ければ深いほど、救済される」と、いささか手前勝手な確信をもっている。これは古来、ロシアで幅広く信じられており、重度の身体障害者や知的障害者は、しばしば「聖人」の扱いを受ける。
プーチンは「罪を犯した者」に限らず、「救済」という言葉をたびたび使う。「受難者の救済」といえば聞こえは良いが、「苦しむ人々を助ける」という口実で、グルジア(ジョージア)攻撃、クリミア併合が行われてきた。
ドフトエフスキーが唱え続けた「西欧は豊かだが皮相で、ロシアは貧しいが愚直」という、特異な民族主義も今のプーチン政権の米欧観に反映されている。
ドフトエフスキーには、現代ロシアを読むカギが豊富に潜む。
「私を鞭で打ってくださいな。そうすれば旦那との縁が深まりますから」と金持ちに懇願する、奴隷根性丸出しのおべっか使い。有り余る富に倦んで、何にも関心が持てなくなった貴族たち。これらの得体が知れぬ人物像は、プーチンの周りにひしめく新興財閥(オリガルヒ)や官僚群にふんだんに見出すことが出来る。
文豪のシベリア流刑から生まれた「死の家の記録」の世界は、今もほとんど変わっていない。プーチンは、政敵の元石油王ミハイル・ホドルコフスキーを10年にわたって、極寒のシベリアの刑務所に閉じ込めていた。そのホドルコフスキー自身も、ラスコーリ(ニコフらドストエフスキー作品の人物群に自分を重ね合わせるはずだ。
安倍首相の参謀たちから、「ドフトエフスキーを読んだ」と言う話は聞いたことがない。「ロシア精神」という言葉も聞かれない。案の定、日本側の理詰めの正攻法と「おもてなし」の組み合わせは空振りに終わった。
前出のフョードル・カラマゾフは作中、こんなことを言う。
「私が嘘をつくのは、話を面白くしたいだけなのです。みなさんにかわいがられたい一心なのです」
こんな人物に「以前はこう言っただろう?」と詰問しても、「覚えていない」と一蹴されるか、「それがどうした」と居直られるかのどちらかだ。読者がロシア人とこんな経験をしていれば、それは正にドストエフスキーの世界である。
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以上引用を終わるが、引用は会員月刊誌「選択」1月号。
16-12-30-sentaku
この月刊誌は、政界人、財界人など多くの人が読んでいる。
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プーチンが2001に権力を握ったとき、アメリカは対イスラムの同盟者だと思っていた。ところがアメリカが2004からウクライナのNATO引き込みに動いたので、アメリカはもはや敵であると考えを変えたのだ。民主党左派と共和党ネオコンは、ロシアなど亡びればいいと思っている。これが多数派である。キッシンジャーは反対する。秩序が大事だ。米国の戦略家は、解決方法ばかり考える。解決したら、去るつもりだ。そのような思考の中で、トランプ政権に変わるのだが、ジョン・ケリーは過去1年、オバマにアサドを爆撃させようと相当骨を折っていた。ケリーはベトナム戦争に抗議した若者だったのに、今ではカンボジア爆撃みたいなことをやりたがっている。トランプ政権は、世界に対し何をしたいのか、明確なメッセージを出せるのか。曖昧な就任演説なら、世界だけでなく米国内でも歪みが出る。
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安倍晋三首相は、早期のトランプ会談を望んでいるようだが、焦ることはない。ドイツ、イスラエル、英国、ロシア、中国と何をしたいのか、情報分析が出来るほど岸田外務省は情報収集能力があるのか。足元を固めないと世界の落ちこぼれになる。
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