浄水設備汚職・美濃加茂市長:逆転有罪・名古屋高裁!

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市長は控訴し最高裁へ!
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岐阜県美濃加茂市の雨水浄化設備導入をめぐり現金30万円を受け取ったとして、受託収賄罪などに問われ一審名古屋地裁で無罪となった市長の藤井浩人被告(32)の控訴審判決が11月28日、名古屋高裁であった。
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藤井市長は2013年6月、28歳で全国最年少市長として当選したが、14年6月に愛知、岐阜両県警に逮捕された。浄水プラントの導入を検討するよう市議会で発言したり市職員に促したりした見返りとして13年4月2日に中林受刑者から現金10万円を受け取り、市長選に立候補しようとしていた同25日には市長就任後も便宜を図る見返りとして20万円を受け取ったとして起訴された。14年9月に裁判が始まり、検察側は懲役1年6月、追徴金30万円を求刑したが、名古屋地裁は15年3月に無罪を言い渡した。藤井市長は一貫して無罪を主張している。
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村山浩昭裁判長は一審判決を破棄し、懲役1年6月、執行猶予3年、追徴金30万円を言い渡した。
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「市長に現金を渡した」とする贈賄側供述の信用性をどう判断するかが焦点。一審判決では信用性が否定され、検察側が控訴していた。
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控訴審では中林受刑者の証人尋問が再度行われ、現金授受を改めて証言。供述の経過について、取り調べを担当した警察官の証人尋問も行われた。検察側は藤井市長と同受刑者のメールのやりとりや市長就任後の設備導入の経緯などから、「種々の間接事実が証言を裏付けている」と無罪破棄を主張。弁護側は「収賄など全て虚構で、一貫して潔白を訴え続けた市長は無実」と控訴棄却を求めていた。
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藤井市長は13年6月の市長選で当時全国最年少の市長として初当選。14年6月に逮捕され、約2カ月間の勾留後、公務に復帰した。
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