アメリカ大統領選:外的要因が勝負を決める!

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沈みゆく太陽を止めれるか!
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アメリカ大統領選挙も投票日まで2ヶ月を切った。これまでにも世論調査は何度も行われているが、最後の段階での支持が勝負を決めることになる。特に今回の選挙はクリントン氏とトランプ氏のつぶしあいが勝負であり、どんなスキャンダルが飛び出すのか不確定要素が多すぎる。
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暴言・失言に関しては、圧倒的にトランプ氏のリスクが大きく、最近の暴言はまた激しさを増している。大統領選ではスピーチライターがいて暴言・失言がないようにするのが普通だが、トランプ氏はその場の思いつきや感情を口に出しているようだ。「すべてのイスラム教徒のアメリカ入国を拒否すべきだ」、「メキシコ人は麻薬や犯罪を持ち込む」、「メキシコは問題のある人間を(アメリカに)送り込んでいる。彼らは強姦犯だ」、「(メキシコに対して)国境に万里の長城を造る」など、国際問題にも発展しかねないものがある。トランプ氏が大統領になったらどうなるのだろうかという不安はある。トランプ氏はクリントン氏の「暗殺教唆」を最近も暗示させ、物議醸している。
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クリントン氏は政治家としての経歴も長く、暴言・失言は少ないが、先日、トランプ氏の支持者を「嘆かわしい人々の集まり」と表現し問題となった。
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浮動票層からすればあまりにひどい暴言・失言があれば、大統領としての資質を疑うことになる。この2ヶ月の間、彼らのすべての発言がチェックされ、失言には容赦ない批判が加えられる。ニューヨークの真ん中で爆発騒ぎが起き、他州でも爆薬が疑われるなど、イスラム教徒の犯罪をにおわせる言葉が残された。
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トランプ氏の「イスラム教徒のアメリカ入国を拒否」という言葉が益々熱を帯びてくるだろう。クリントン氏とのポイント差は約2ポイント。

何かが起きれば、ポイント差はゼロになる。
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これから最終コーナーに入る大統領選。クリントン氏にとって健康問題の払拭は容易なことではない。病気とか発熱とか疲れたなどという言葉はクリントン陣営にとっては禁句だ。
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メール問題にしても、クリントン財団、トランプ財団にしても、お互い脛に傷を持つ。何に増しても、テロ対策はどうするのか、対話路線で行くのか、強硬路線で行くのか、両氏の言動がアメリカの浮沈を握っていることに変わりはない。
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どちらが大統領になろうと、沈みゆく太陽は止まらない。
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