築地市場解体:知事選の最中に工事発注!

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知事選さなか 関係者に知らせず!
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築地市場(中央区)の豊洲新市場(江東区)への移転計画に批判が高まる中、東京都は築地市場の解体工事を22日に発注していたことが明らかになりました。水産仲卸業者の過半数が新市場の開場スケジュール(11月7日)の撤回を要望し、都知事不在の中での工事発注に批判の声が上がっています。
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都財務局によると、築地市場の解体工事入札は7月21日に行い、落札額は4件で計35億8300万円(消費税込み)。工事契約は7月22日に結び、工期は2018年3月15日までとしています。
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開場スケジュールの撤回を都に求めている「築地市場・有志の会」の和知幹夫さん(水産仲卸業)は「解体工事を発注したなんて、私たちには全く知らされていない。知事不在の中で、勝手に決めるとはひどすぎる」と怒ります。
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「守ろう!築地市場パレード実行委員会」の中澤誠氏(全労連・東京中央市場労組委員長)は、「知事選では、鳥越俊太郎候補(4野党統一)をはじめ複数の候補が開場計画の見直しを公言している。都が、私たちが2月に出した公開質問状への回答を拒否した上、新知事の判断を待たずに解体工事を発注したことは言語道断。工事契約は撤回すべきだ」と述べました。
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都中央卸売市場の野口一紀管理部長は、本紙の取材に対し「選挙中ではあるが、知事職務代理者(安藤立美副知事)のもとで進めている。いったん立ち止まるということは、事務方としてはできない」と説明しています。
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舛添要一前知事は、築地市場の業務を11月2日で終了し、同7日に豊洲新市場の開場を決定。しかし土壌汚染対策工事の欠陥、施設の欠陥設計疑惑、貧弱な物流・交通システムなど課題が山積し、市場関係者の不安が高まっています。
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移転が決まっている中央卸売市場築地市場(中央区築地5の2の1、敷地面積23万0836㎡)の卸売・仲卸売場棟など既存施設の解体工事に着手する。
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<落札結果>
①青果部事務所棟ほか——-マルコー商会・桂興産JV
予定額 6億4005万円
落札額 5億3917万円
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②青果部卸売場仲卸売場棟—丸利根アペックス・日動エコプラント・アスベックスJV
予定額 15億4643万円
落札額 13億0271万円
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③水産物部本館・卸売場棟—関東建設興業・東輝建設・カシモトJV
予定額 11億3343万円
落札額  9億6704万円
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④水産物部仲卸売場棟——-関東建設興業・東輝建設・有明興業JV
予定額 9億1890万円
落札額 7億7408万円
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