日本では2人に1人・癌にかかるというが!

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年間予測のがん罹患・初の100万人超!
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死亡者も最多更新!
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平成28年に新たにがんにかかる人が初めて100万人を超えるとの予測を、国立がん研究センター(東京都中央区)が公表した。死亡者数の予測も過去最多を更新。センターは「がんは高齢者がかかりやすいため、高齢化に伴い増えている」としている。
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予測は厚生労働省の人口動態統計のがん死者数やセンターがまとめた全国のがん罹患者数の推計値などを元に、従来の傾向が続いた場合を前提に算出した。
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その結果、28年のがん罹患者数は101万200人(男性57万6100人、女性43万4100人)となり、27年より2万8000人増えた。部位別では大腸(結腸と直腸の合計)、胃、肺、前立腺、乳房の順で前年と変わらなかった。
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一方、28年にがんで死亡する人数の予測は37万4000人(男性22万300人、女性15万3700人)で、前年より3000人増加。
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部位別では
▽肺(7万7300人)
▽大腸(5万1600人)
▽胃(4万8500人)
▽膵臓(すいぞう)(3万3700人)
▽肝臓(2万8100人)-の順だった。
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男性は肺、胃、大腸、肝臓、膵臓の順、
女性は大腸、肺、胃、膵臓、乳房の順。
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予測値は、がんセンターが運営するサイト「がん情報サービス」で7月15日から公開される。センターは2年後に実際の罹患者数などの数値を公開予定で、「今回の予測値を実測値と付き合わせれば、がん対策でどれだけ罹患者、死者を減らせたかが評価できる」
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平成24年に新たにがんと診断された患者は約86万5千人(男性約50万4千人、女性約36万1千人)だったとの推計値を国立がん研究センター(東京都中央区)が29日、公表した。各都道府県からの報告をまとめて推計したもので、前年の約85万2千人を超えて過去最多を更新した。
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年齢の影響を調整すると人口10万人当たり365・6人が罹患する計算で、肝がんや胃がんが減少したことに伴い前年より減った。がんセンター全国がん登録室の松田智大室長は「高齢化で患者の総数は増えているが、がんになる確率は患者数のようには増えていない」と解説。しかし、乳がんや大腸がんなどは増加傾向で注意が必要だという。
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部位別に多いがんをみてみると、男性は胃、大腸、肺、前立腺、肝の順で、前年2位だった前立腺と4位だった大腸が入れ替わった。松田室長は「前立腺がんの検診が積極的に行われて患者が一気に増えたが、一段落したのではないか」と分析している。女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順で、前年と同じだった。
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都道府県別では、胃がんは男女とも、東北から西日本にかけての日本海側に多い。肝がんは関西より西の地域で多かった。
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がんセンターでは、協力医療機関が新たにがんと診断した患者数を都道府県に報告する「地域がん登録」のデータを収集し、全国のがん患者数を推計している。24年からは、これまでがん登録を行っていなかった東京都などが初めて参加したため、全47都道府県のデータが出そろった。
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