竹中工務店:15年12月期決算・売上1兆円台!

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粗利益率8%台に回復!
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竹中工務店が2月26日発表した15年12月期の連結決算は、売上高が1兆2843億円(11・6%増)と3期連続で1兆円台を確保した。手持ち工事の進ちょくで完成工事高が積み上がり、増収に寄与した。単体の完成工事総利益(粗利益)率は2・8ポイント改善して8・6%。工事採算の改善を受けて連結、単体とも損益指標はすべて増益となった。単体の建設受注高は前期に海外の大型案件を受注した反動で9808億円(前期比10・5%減)と減少した。
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売上高の増加と粗利益率の改善により、売上総利益は連結が1227億円(前期比40・8%増)、単体が933億円(60・1%増)。連結の売上総利益が1200億円を超えたのは1998年以来17期ぶり。「建設事業の利益安定化に向けた取り組みの成果が徐々に現れてきた。今後も継続し、(粗利益率)9%台を目指す」(関谷哲也執行役員経営企画室長)としている。
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連結営業利益は前期比115・9%増の598億円。内訳は、建設事業481億円(前期158億円)、開発事業89億円(100億円)、その他26億円(17億円)。工事収益が改善したことで、「営業利益に占める建設事業の割合が80%(前期57%)まで高まった」(前澤洋介執行役員財務室長)という。
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16年12月期は連結が売上高1兆2650億円、営業利益630億円、単体の建設受注高は9800億円と予想。単体の粗利益率は9・1%を見込んでいる。
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