姫路市・今度は局長ら逮捕:入札で贈収賄容疑!

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道路整備工事入札で・兵庫県警!
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姫路市では9月、道路整備改善課長らが市発注の道路整備工事に絡む贈収賄事件で逮捕されている。
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兵庫県姫路市発注の橋補修工事で入札価格の情報を教えた見返りに現金を受け取ったとして、県警捜査2課は10月12日、収賄容疑などで姫路市建設局長の後藤竜一容疑者(60)=同県福崎町山崎=を、贈賄容疑などで自営業の青田章雄容疑者(73)=姫路市安田=を逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。2人はおおむね容疑を認めている。
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県警は12日夜、両容疑者の自宅や業者など16カ所を捜索した。13日には姫路市役所も捜索する方針。
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後藤容疑者の逮捕容疑は2015年5月下旬、入札の最低制限価格の算定基準となる設計金額を漏らし、同年6月上旬に市役所の建設局長室で青田容疑者から現金約50万円を受け取った疑い。姫路市などによると、橋や道路などの工事を所管する建設局には職員約200人が在籍し、局長はトップの最高幹部。後藤容疑者は、局内すべての入札情報を把握できる立場にあった。
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捜査2課によると、2人は数年前から顔見知りだったという。
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青田容疑者は設計金額の情報を知り合いの建設会社に伝え、情報料の名目で報酬を受け取っていたという。建設会社は姫路市内の鋼材会社に青田容疑者からの情報を伝達。鋼材会社は昨年5月下旬に行われた補修工事の入札に参加し、最低制限価格に近い1億450万円で落札した。
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市によると、後藤容疑者は1980年に採用。道路部長などを経て2012年4月から建設局長。橋や道路などの工事を所管する建設局には職員約200人が在籍し、局長はトップの最高幹部。後藤容疑者は、局内すべての入札情報を把握できる立場にあった。
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県警や姫路市によると、問題となったのは同市白浜町の灘浜大橋補修工事の入札で、3社が参加。青田容疑者から設計金額を教わった業者を介し、価格情報を知った別の土木工事会社が1億450万円で落札。最低制限価格を約50万円上回っていた。
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県警は、業者から青田容疑者に報酬が支払われた可能性があるとみて捜査。ただ、情報が伝わった2社は「青田容疑者による情報入手方法を知らず、賄賂が渡った認識がなかった」とみて立件しない方針という。
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姫路市では9月、市発注の道路工事を巡る別の贈収賄事件で、建設局道路整備改善課長(56)=加重収賄罪などで起訴=が逮捕されたばかり。同市の局長級の職員が汚職事件で逮捕されるのは初めて。市は同日夜、急きょ記者会見を開き、黒川優副市長が「再び市民の信頼を失うことになった。残念でならない」と頭を下げた。
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