熊谷組・北海道新幹線:羊蹄トンネル工事・偽証コンクリート!

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人手が足りないと言い訳するが!
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またゼネコン社員の手抜きが大きな問題を引き起こした。北海道新幹線羊蹄トンネル有島工区を施工している熊谷組JV。
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熊谷組は5月2日、2030年度末の札幌延伸を目指す北海道新幹線のトンネル工事で、熊谷組・不動テトラ・宮坂建設・橋本川島JVが生コンクリートの品質試験を巡り、建設発注者の鉄道建設・運輸施設整備支援機構に虚偽の報告をしていたと発表した。コンクリートの強度が基準に達していない可能性があり、同社などが調査を進めている。
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熊谷組によると、虚偽報告があったのは羊蹄トンネル有島工区(倶知安町―ニセコ町9750mのうち4221m)の工事。2022年10月頃から、コンクリートの水分量や強度を測定する試験を、必要な回数や箇所数で行わなかったのに、適切に行ったと報告していた。鉄道・運輸機構の担当者が現場で立ち会った際に発覚した。
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4年前からトンネル壁面の内側部分やレールを敷く床面のコンクリート工事を施工しているが、熊谷組JVは、使用コンクリートの品質検査の回数を偽り発注元である鉄道運輸機構に報告していた。
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鉄道運輸機構によると品質の検査はコンクリート内の水分量の検査で、流し込む前に1回と50m3施工するごとに検査をする条件が、実際には流し込む前の1回しか検査をしていなかった。
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また固まる前の強度測定では本来、3か所で測定するところを1か所のみしか測定していなかったにも関わらず、3か所で測定したと虚偽報告をしていた。4月20日に鉄道運輸機構の担当者が現場で立ち会った際に発覚した。
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虚偽報告した理由について熊谷組JVは「専門の検査員が不足していて、検査が必要な時に派遣できなかったため、回数を間引いてしまった」という。虚偽報告は2022年10月の施工から行われていた。
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鉄道運輸機構は、「まずは施工が済んだ箇所の検査を5月中旬までに行った上で対応を判断したい」としていて工期への影響はいまのところわかっていない。
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この羊蹄トンネルでは2022年2月、比羅夫工区(5569m)の3500m付近で10mを超える岩塊が出てシールドマシンでは砕けず、ダイナマイト工法で砕くため新たにトンネルを掘り始めている。このため工期は1年半ほど遅れるという。施工は奥村組・日本国土開発・札建工業・山田組JV。
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【「北海道新幹線、羊蹄トンネル(有島)他」工事におけるコンクリート品質管理試験結果の虚偽報告について】

「北海道新幹線、羊蹄トンネル(有島)他」工事において、受注者が本来実施するべき品質管理試験を実施していないにもかかわらず、試験結果の虚偽報告を行っていた事実を確認いたしましたのでお知らせします。

現在、鉄道・運輸機構では、北海道新幹線(新函館北斗~札幌間)の工事を鋭意進めているところですが、熊谷・不動テトラ・宮坂・橋本川島 特定建設工事共同企業体(以下、「熊谷JV」)が受注している「北海道新幹線、羊蹄トンネル(有島)他」工事において、コンクリートの打設時におけるコンクリートの品質管理試験(単位水量試験およびスランプ試験)の結果について、熊谷 JV が虚偽報告を行っていたことを当機構において確認いたしました。本件不正の内容については、熊谷組が公表しているとおりです(※)。
当機構は、本件不正の報告を4月24日に熊谷JVより受け、その後、事実関係等の調査を熊谷JVに指示し、本日、その後の調査状況等について改めて報告を受けたところですが、このような不正が発生したことは誠に遺憾です。
当機構としましては、他の工区でも同様の事案が発生していないかを確認するとともに、本件不正に関する情報を他の工区にも展開し、注意喚起を行ったところです。二度とこのような不正が生じないよう、施工監理を徹底してまいります。
なお、本件不正に伴う本トンネル構造物の品質や工程への影響については、現在も引き続き調査を進めているところです。また、熊谷JVへの対応については、調査結果等を踏まえ、今後検討してまいります
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今年の株主総会が荒れる気配のゼネコン、ファンドが利ザヤを稼ぐために大量買いで揺さぶるなど、危ないゼネコンの肝が冷えていることだろう。
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