千曲川決壊災害復旧工事:護岸工で手抜き・大林組!

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北陸地整・112mの部分 基礎工事せず!
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不具合・約1万3400ヵ所!
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台風19号は2019年10月6日マリアナ諸島の東海上で発生,12日19時前,大型で強い勢力を保ったまま静岡県伊豆半島に上陸した。上陸直前の中心気圧は955hPa,最大風速は40m/s。その後,関東地方と福島県を縦断し,13日に三陸沖東部で温帯低気圧に変わった。この台風により,甲信地方や関東地方,東北地方などで記録的な大雨を観測,甚大な被害をもたらした。政府はこの被害に対し,「激甚災害」,台風としては初となる「特定非常災害」,熊本地震に次いで2例目となる大規模災害復興法の「非常災害」を適用した。
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2019年の台風19号で被災した東御市の千曲川の護岸の復旧工事で、空洞やすき間などの施工不良が1万3000か所以上見つかった。
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北陸地方整備局発表によると、ずさんな工事が見つかったのは、2019年10月の台風19号で千曲川の護岸がえぐられ、橋が崩落するなどした東御市本海野の災害復旧工事の現場。
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工事は大林組が受注した工区の、約48mの範囲内で、あわせて2か所・112mにわたる部分で基礎工事が行われていなかった。
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また、のり面のブロックの裏込めでは充分なコンクリートが入っておらず、空洞になっている場所が4348か所見つかったほか、ブロックの段差やすき間などずさんな施工も9123か所で確認された。
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北陸地方整備局は、大林組に対し、1月8日までに原因の究明や改善方針を提出するよう求めている。
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台風19号の豪雨災害で、東御市本海野では千曲川の護岸が300mルにわたって崩落し、県に代わって国が復旧工事を進めている。
国交省北陸地方整備局によると、ことし10月、工事施工者の大林組から、着手できていない部分があると報告があり、施工調査を行った結果、2か所、あわせて112mにわたり基礎工事ができていないほか、コンクリートの不足で法面と大型ブロックの間に空洞ができている部分が4348か所、ブロックどうしのすき間などが9123か所と、あわせて1万3000か所あまりの不具合がみつかったという。

復旧工事は2021年3月19日の完了を予定しているが、これらの不具合によって先延ばしになる可能性があるという。

北陸地方整備局は「大林組のずさんな工事が原因と考えられる」として、業者に対し1月8日までに原因を究明し、改善措置の方針を提出するよう指示した。やり直しに伴い、2021年3月の完成予定が遅れる可能性がある。

同局によると、「施工が丁寧でなかったことが原因と考えられる」と説明している。

現場所長や主任は、工程上で肝心部分(ベース配筋、型枠、生コン)時の検査をしていなかったことになる。現場管理者が何十人いても、下請けに投げっぱなしでは「管理者として不適任」と烙印を押されても文句を言えない。もう一度、基礎から叩き直す必要がありそうだ。
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<台風19号 千曲川左岸決壊>

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<千曲川決壊 北陸新幹線車両基地 浸水>

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<長野労働基準局 2020年8月27日>



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<北陸地方整備局 2020年12月28日>



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