愛媛県文化ホール改修工事:仕組まれた入札!(7)

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新事実が出て来ない限り・次回で最終回!
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前回(8月6日)の記事で、1回目の入札で「サブホールシステム系統図」があるのに、メインホール調光制御設備の図面がそっくり抜けている。これではメインホールの客席調光制御設備の調光操作卓配電盤が消えているが「消えている原因」については「県は設計事務所のミス」というが、再入札では「操作卓と配電盤」が一対となって“新設”として入札用図面に書かれている。1回目の入札と2回目の入札のシステム系統図を見ても、明らかに違いが分かる。単に制御盤の問題だけではないのではないか。特記仕様書を見ても制御盤を加えたのではなく、システムそのものをガラリと変えた。<まさに客席の電気が点かない>という一言が東芝製を既存とした入札から、パナソニックになるのだ。
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ところが再入札になると、EC-9(1F)~EC-14(5F)の調光制御設備の各階の配管配線図面が出ている。
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言い換えれば、後で制御盤を追加で発注になろうが、照明器具・調光操作卓・制御盤が一体としたメーカーでなければ「電材店にとっては面白味がない」といことだ。
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10-4、10-5、10-9の3つの電気工事は、最初から落札業者は決まっていた。しかし、調光設備が既設の東芝のままなら「談合した意味がない」、推測ではあるが、多分、落札する予定業者も「現状では既存工事の改造(東芝製のまま)、制御盤は別途追加を暗黙の了承ではなかったのか。
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入札5社の内、無効3社のうちから「照明が点かない」とクレームが付いたのは、そのうちの1社というが、1回目の入札が成立していたなら「青木電気工業㈱」が落札していたのだろうか。
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愛媛県民文化会館ホール客席照明改修外電気設備工事 特記仕様書

 

特  記  仕  様  書
第1回目入札の仕様   再入札の仕様
1.主幹調光器盤 1式 既設改造

2.調光操作卓  1台 新設

3.既設調光監視制御ラック 1式 新設

4.ワイヤレスシステム   1式 新設

5.舞台袖操作器 1台 新設

6.プリンタ   1台 新設

7.映写室操作器 1台 新設

8.DMXパッチ盤 1面 既設

9.DMXコネクタボックス 2面 既設

10.持込機器用電源盤 1面 既設

11.電灯盤   1面 既設

12.負荷モニター盤  1台 既設

構成機器 1.主幹調光基盤 1式 既設改造

2.制御盤    1式 新設

3.調光操作卓  1台 新設

4.調光監視制御ラック 1式 既設

5.オフラインシステム 1式 新設

6.ワイヤレスシステム 1式 新設

7.舞台袖操作盤 1台 新設

8.映写室操作部 1台 新設

9.DMXパッチ盤 1台 既設

10.DMXコネクタボックス 2面 既設

11.電灯盤    1面 既設

12.負荷モニター 1台 既設

  制御盤 1.既設調光盤より幹線分岐し、客席用負荷設備に、賦課電源及び制御信号を出力するものとする。
1)既設使用とし以下の改造を行う。

ア.客席調光器 6kw×22回路

⇒ 直2kw×15回路へ改造

イ.DC調光器用電源取出改造 ×1式

ウ.DC調光盤 DC調光×6回路×1式

主幹調光器盤  
1) 定格

ア.入力電源AC100V±10% 60Hz

イ.制御出力信号DMX-512/イーサネット

ウ.制御チャンネル数 2048チャンネル

エ.制御回路数 2048回路

オ.シーン記憶数 2000シーン

カ.サブマスター記憶数 20本×20ページ×6バンク

キ.バックアップ デュアルランニング方式

ク.パート 10パート

ケ.チャンネルグループ 999グループ

コ.エフェクト 100パターン×100ステップ

サ.バッチ場面 6場面+持込卓用2場面

調光操作卓 1)定格

・入力電圧 AC100V±10% 50/60Hz

・制御チャンネル 4096ch

・制御回路数 8192回路

・制御フイクスチャ-数 チャンネル内で任意数登録可能

・バッチ場面数 ディマーバッチ、フィクスチャセットアップ、外部持込卓バッチの合成が可能

・本体記憶ショーデータ 500

・記憶キュー数 1000キュー×10シーケンス

・バーとト再生数 20バートキュー

・サブマスタ記憶シーン数 20本×50ページ×10バンク

・チェイス記憶数 100パターン1000ステップ

・最大同時再生数 キュー、サブマスタ・チエイス合わせて20個

・調光制御出力信号 DMX512 US1 TT1990:4系統

DMXーイーサーネット:16系統

・バックアップシーン 3シーン

・外部記憶 USBメモリー

・表示装置 本体内蔵21インチタッチパネル 外部モニター カラー液晶

1)操作器画面はカラー表示とし、バックライト付きとすること。バックライトは、指定時間操作しない場合に輝度を落とす又は消灯するなど、省エネ機能を有すること。また、複数の操作器で別々の同時操作が可能なこと。

2)主な機能は、チャンネルの0~100%点灯、チャンネルグループの0~100%点灯、キューのON/OFFができること。

3)卓で発生しているアラームの表示、ワイヤレスで点灯中のチャンネルや回路の表示、レベル点灯釦のカスタマイズ、バッチ済チャンネルの送りの機能を有すること。

ワイヤレス

システム

・入力電圧 AC100V±10% 50/60Hz

・通信方式 2.4GHz帯または5GHz帯を使用しアクセスポイントと接続する。

・操作端末 タブレット又はノートパソコン

     
調光装置構成表もあるが、

第1回目の入札時は、制御信号:DMX-512をDMX-512/イーサーに、チャンネル数1024chを2048chに更新することになっていたが、再入札においては1536chを4098chに更新するようになっており、外も同様の更新はあるが、何と言っても制御盤が新設されたのだが、県が言うように抜けていたというのは信じがたい。後日(工事途中に?)、追加工事とする予定であったから、敢えて制御盤を入れていなかったのではないか。