中国・海軍基地:太平洋に第2の基地設営!

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解散総選挙を匂わせるサラワイ首相!
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米・豪州メディアGlobaliが4月10日付「中国、南太平洋に海外2番目となる軍事基地を建設か」の中で触れたとおり、中国は南シナ海覇権を更に強化することや、米軍のアジア太平洋進出に対抗することを目的としてか、南太平洋のバヌアツに、海外2番目となる軍事基地を建設すべく同国と協議を進めているとの報道がなされた。

このニュースに即応するように、米海兵隊は早速現地調査を実施して、第二次大戦中の米軍基地だった同地への中国進出状況を把握すべく努めている。一方、バヌアツの次期首相と目されている野党リーダーは、中国に接近しすぎることに警鐘を鳴らしている。
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4月14日付米『ロイター通信米国版』は、「米軍、南太平洋での軍事演習に先駆けて中国が資金援助したバヌアツの港湾を調査」。
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米海兵隊のカーティス・ヒル中佐は4月14日、『ロイター通信』のインタビューに答えて、今年後半に南太平洋で大規模軍事演習を予定していることから、中国が資金援助して建設しようとしているバヌアツの港湾設備計画について現地調査を実施したと表明した。
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同中佐によると、軍事演習の際に米軍事海上輸送司令部の艦船が派遣されることもあって、カリフォルニア州に司令部のある第1海兵遠征軍が、事前に同地の調査を行う必要があったとしている。
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豪州の『フェアファックス・メディア』が数日前、中国がバヌアツに恒久軍事基地を建設する計画を有していると報道していた。
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バヌアツは、米同盟国である豪州の北東2,000km(1,200マイル)にあり、第二次大戦中は米軍基地が設営されていた。そのため、十分な水深があり、戦艦が容易に接岸できる港である。
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一方、同日付豪州『ザ・キャンベラ・タイムズ』紙ha,「バヌアツの首相候補、中国の野望に警鐘」と報道。
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バヌアツの野党リーダーのイシュマエル・カルサコー氏は4月14日、『フェアファックス・メディア』のインタビューに答えて、中国の意図が不確かな状況下、現政権が極端に中国寄りの政策を推進することを懸念すると語った。
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カルサコー氏は中道右派の穏健政党連合党首であるが、中国が進めるプロジェクトのいくつかはバヌアツの経済成長に結びつくか疑念を抱かせるものもあり、中国による恒久軍事基地建設の可能性含めて、現政権が中国の要望に盲従することは危険だと批判している。
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例えば、バヌアツ北部のルーガンビルの港湾施設建設に、中国から1億1,400万ドル(約122億円)の融資を受けているが、施設・運営母体等不透明な点が多く、軍事専門家の話では、将来軍港に変えられる恐れがあるという。
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なお、シャーロット・サラワイ首相は就任後2年経過と、2008年以降最も長く政権を担っている。しかし、同首相は4月14日、ジョー・ナトゥマン副首相が職権乱用で2年間の執行猶予判決を受けたことを理由として、内閣の不信任案が議決される前に、解散総選挙に打って出ることを匂わしている。
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従って、総選挙となった場合、カルサコー氏が次期首相となる可能性がないとは言えない。
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