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排除の輪は側近にも伸びた!
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規律違反の基準はあるのか!
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中国の重慶市人民代表大会(市議会に相当)常務委員会は6月16日、何挺・副市長兼市公安局長の解任を決定した。解任理由は不明だが、規律違反に問われた可能性がある。何氏は公安畑を長年歩き、2012年3月に副市長に就任。重慶トップの孫政才・市党委員会書記と何氏は、本籍が山東省の同じ地域。孫氏は秋の中国共産党大会で最高指導部入りの可能性が指摘されており、孫氏の昇格に影響を与える可能性もある。
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7月15日、中国共産党中央は、重慶市トップの市党委員会書記に習近平国家主席の側近として知られる陳敏爾・貴州省党委書記(56)を起用する人事を決めた。
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重慶市は北京、上海、天津と同格の直轄市で、最高指導部の党政治局常務委員に次ぐ政治局員ポスト。陳氏は現在、党中央委員だが、秋の党大会で政治局員以上の地位に昇格することが確実になった。
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陳氏は習氏が浙江省で勤務していた時代から部下として仕えた側近中の側近。中国では5月に北京市トップの市党委書記に習氏側近の蔡奇氏(61)が三段跳びで抜てきされるなど側近登用が続いている。
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一方、習氏の次の世代の第6世代指導者の候補と目されてきた孫政才・重慶市党委書記(53)=政治局員=は新たなポストが発表されず、新華社の記事に「別途任用」などの説明もないため、今後の処遇が不透明になっている。
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7月15日に中国共産党の重慶市トップを退いた孫政才・前市党委員会書記(53)の動静が途絶え、「失脚」との観測が強まっている。香港各紙が16日から「党の調査で拘束された」と報じる一方、中国当局が孫氏を巡る公式な情報を伝えず、沈黙を続けているからだ。秋の党大会を控えて人事を巡る暗闘が山場を迎える時期だけに、中国当局の動向に関心が高まっている。
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孫氏は党最高指導部の政治局常務委員(7人)に次ぐ政治局員(常務委員含む25人)。
胡春華・広東省党委書記と共に習近平指導部を引き継ぐ「第6世代」のリーダー候補と言われてきた。
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中国共産党は15日に孫氏が重慶トップを退き、後任に習国家主席の側近とされる陳敏爾・貴州省党委書記を充てると発表。発表では孫氏の次のポストには触れず、人事が発表された15日の重慶市の幹部会議に孫氏の姿はなかった。陳氏が就任あいさつで孫氏の業績をたたえなかったことも異例だった。
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また14、15日には習氏出席の金融工作会議が北京であったが、会議を伝える15日の国営中国中央テレビの夜のニュースでは政治局員のうち、孫氏の姿だけが映し出されなかった。中国メディアの報道をさかのぼると、12日に孫氏が主宰した重慶市での会議を最後に公の場で姿が見当たらなくなっていた。
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「明報」など複数の香港紙は16日以降、「14日に孫氏が北京で党から拘束されて重大な規律違反の疑いで調査を受けている」などと報道。中国側からはこうした報道を打ち消すような情報は19日になっても公表されず、「拘束説」の信用度を高める形になっている。
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中国では党員の腐敗に対する調査は、党中央規律検査委員会(中規委)が警察、検察部門に先行して実施する。調査対象者の容疑が濃厚になれば、中規委が対象者を規定の場所、日時に呼び出して拘束下で取り調べる「双規」と呼ばれる事実上の強制捜査に入る。その後、調査中であることが公表され、党籍剥奪などの党内の処分、刑事責任追及の必要性が判断される。
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孫氏に対する調査については「双規」と伝えるメディアがある一方で、ロイター通信が「調査はしているが正式な段階ではない」との関係者の証言を伝えるなど温度差もある。
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中国の最高人民検察院(最高検)は7月20日、天津市の事実上のトップだった黄興国・元市党委員会書記代理(62)を収賄罪で起訴したと発表した。具体的な収賄の内容や金額は明らかにしていない。
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同院によると、黄氏は1990年以降、浙江省や天津市の幹部として、関係する企業や個人に用地取得や昇進などの便宜を図り、違法に多額の財物を取得したとしている。
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黄氏は、習近平国家主席が浙江省勤務時代に部下として仕えた経験があるが、昨年9月に「重大な規律違反」を理由に失脚。党の腐敗を取り締まる中国共産党中央規律検査委員会は今年1月、党籍剥奪と公職追放の処分を発表していた。
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中国の昇格は側近の取り立て、失脚は「規律違反」に問われたのが多いのだが、規律違反中身は「金銭の蓄え」が中心だ。軍部にしても、地方幹部にしても「子弟子女はアメリカの大学へ留学」し、蓄えた金は「海外の口座へ分散貯蓄」が決まり文句。習近平にしても、一族郎党が地位や習主席の引き立てで莫大な収益を上げ、海外口座へ溜め込んでいる。中途半端に地位を譲ると自分も含め逮捕の憂き目に遭う。毛沢東、登小平、江沢民などのように手の届かない地位まで上り詰めないと身が危ない。いまの習近平がそのような地位に到達するには、あと10年は掛るのだろう。気が休まるところがないはずだ。
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