奈良県・平群町:町議会・会議録その3!

西脇町長当選直後の町議会!
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町議会での会議録掲載も今回で3回目。今回の議会は、前町長の死去で町長選が12月9日に行われ、副町長であった西脇洋貴氏が当選した。

今回も、2議員から開発許可後あるいは、残土置き場の是正が遅々として進んでおらず、役所の迅速性に疑問を呈しているが、役所は相変わらず「答弁も指導も、チンタラ」している状態だ。
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これら議事録を読んでいて思うことは、許可を取るときは業者が如何に誠意を込めて地元の同意を取る仕草を見せ、誠心誠意不真面目に地元説得を繰り返した素振りを見せることが「許可取得の極意」なのかなと感じる。
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平成30年第6回平群町議会
平成30年12月25日
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町長 西 脇 洋 貴
観光産業課長 西 岡 勝 三
都市建設課長 寺 口 嘉 彦
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<質問の順位>
7番 山口 昌亮
1 新町長の基本姿勢と選挙公約について
2、3 省略
4 椹原地区の農地への不法投棄の早期改善を
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2番 城内 敏之
1 残土置場
2 意味不明の国道近くの開削
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7番
新町長就任で最初の一般質問をさせ ていただくということで、丁度質問内容も十分それにかみ合ったものになっておりますのでよろしくお願いいたします。
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1問目は、新町長の基本姿勢と選挙公約についてということです。町長就任からまだ日も浅いですが、今後4年間の 町政を担う町長としての基本姿勢について、 幾つかお尋ねします。
まず、町政を担うというのは 、言いかえれば 、平群町の住民の暮らしとまちづくりに責任を持つ 、そういうことだと考えますが、それでよろしいでしょうか。
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省略。
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最後の4項目は、椹原地区の農地への不法投棄の早期改善をということです。この問題については、前回、9月議会は取り上げませんでしたが、それまで何回も取り上げてきました。2016年6月議会から9回連続で取り上げてきました。
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農地に違法に搬入された産業 廃棄物を含んだ土砂等を搬出して農地に回復する 、問題はこれだけの話です。しかし、県の指導が入ってから2年9カ月たちますが、何回か土砂を搬出し、一部の機械や器具が撤去されただけで、見た目は全くと言ってい いほど改善されてい ません。
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そこで、2点、お尋ねします。町はもちろん 、県の担当者の職員の皆さんがこれまでさまざまな努力をされてきたこと、またこの種の問題の解決の難しさについては十分理解しています。しかし、明らかに違法な状態をいつまでも放置するのはいかがなものか。新町長にはこの点について 、改善を含む 、どのようにされるのか見解を求めます。
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2点目は、ことし6月議会の質問以降、どのような指導をされ、どのような改善があったのか、具体的に説明してください。以上、大きく4項目について当局 の明快な答弁をよろしくお願い いた します。
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○政策推進課長
それでは、山口議員の御質問 、1点目でございます。
新町長の基本姿勢と選挙公約についてということで、多岐にわたる政策につきまして 御質問いただいておりますので、まずもって担当課長のほうからお答えを申し上げたいと存じます。
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1点目の、「町政を担う」という言葉に対してのお尋ねでございますが、そもそも地方公共団体の長には 、その担任事務や執行権が地方自治法に明記されております。その規定に従い事務を進めるものであります。ですので、長に委ねられた権限につきましては 、事務の執行に ついて町長はその責任を負うというふうに 、 まず法律上、理解しておるようなところでございます。
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○観光産業課長
観光産業課からは、放置されている一時仮置きの土砂についての御質問にお答えいたします。 これにつきましては、平成29年10月末には一旦、土砂条例で定めている盛り土の高さが 1メー トル未満まで減少し、崩落の危険性や周辺の土地への影響も少ないことを確認しております。
現在、当該区域内における土砂の堆積につきましては、土砂の受け入れ先が定まらなかったことから、これまでに平成28年10月末まで、平成29年10月末まで、平成30年10月末まで、平成31年5月末までの 、 計4回の延長届が提出され、現在におきましても一時堆積の期間となっております。 以上でございます。
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7 番
それから、3点目。これは観光産業課のほうですけれども 、土砂についてもやね、あれですか。平群町の仮置きの許可というのは何回でも延長できるんですか。 もう、誰でも何回でも延長できる。
もともとこれ、期限って半年とかでしょ 。 もともとの一時仮置きっていうのは。それを4回繰り返して 。延長は 、1年、1年、半年というような繰り返しやから。もう、既に3年超えてるわけでしょ。最初からいうたら、もう、4年、5年になるわけでしょ。
何ぼでもそんなことできんのやったら、みんなそうすりゃええやんか。

これ、意味ないじゃないですか。仮置き、期限切ってる意味が。だからこれも期限を切って、さっき言ったように、いつ建つかわからんような状況になったわけじゃないですか 、今の弁やったら。土 、 とってもらってくださいよ、すぐに。で、草も刈ってもらってきれいにしてくださいよ、あそこを。
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もう、畑に戻せるのは 、難しいかもわかりませんけども、とりあえずきれいにしないと、あそこは平群町へ南から入って来る人が絶対通る道なんですよ、車で来れば。景観が悪いって 、どれだけ言われてます 。

役場にも来てるでしょう。だから、中途半端な指導になってるんじゃないですかって言いたいんですよ。
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まあ、これはちょっと、特に 、公正な行政って標榜してるんやったらきちっとやってくださいよ。6カ月 、何回でも延長できるんだったら、ほかの業者もみんなやりますよ。出しゃあええだけなんですから、書類。要するに、もう、半永久的に置けるじゃないですか。まあ、その点、反論あるんならしてくださいね 。
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○観光産業課長
それでは、仮置きの延長についての御質問です。現在、区域内は開発申請中っていうことで、土砂のほうは 、もう 、搬出できないっていうことに現在なっています。地域関係者による安全面等 の一定の 危険性の配慮もされてることから、仮置きの延長 っていうことを認めているというような状況でございます。
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○観光産業課長
ただいまの御質問なんですけども、放置っていいますか、今、開発申請出てますので撤去はできないということの中で、中で触ることは。今、平にしてはどうかとか御質問あったんですけども、触ることもできないっていう状況ですので、今は何もできないという状況にあります。
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7 番
開発申請が出たから、取り下げんとそのままになってるわけ 。ほんで、 規模縮小するや拡大する や言うてるわけ 。そんなん、ありか。ほんで、何年でもそのままほっとけるやん、申請だけ出して。許可取ること、今んとこないわけやから。申請だけ出しとったら、じゃあ、ずっと仮置きできるということ 。 今 の、そういう答弁やね。
そんな手法、何ぼでもできるやん。開発する気なかったって、開発申請だけ出してよ、土置いてや。「 いや、開発するんやからそのままできるんですわ」 って。それは 、 法の抜け道なの 。 そんなことなの 。

ちょっとそこだけ、もう一回、説明してくれ 。
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○都市建設課長
すんません。仮置きの件 で、開発申請中ということで、申請期間中であるがゆえに土の出し入れができないということです。したがいまして、これが 、取り下げなり許可なりがおりれば動かせるという状態になるということになります。
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7番
まあ、けったいな話やね。住民にはこのこと知らせて、「 おかしいですねえ」言うて、「おかしい法律ですねえ」 。だって、許可通れば工事するんだから、あの土 、そのまま横でそのまま使えるわ けでしょう。だから、それやったら絶対引き下げへんわ。取り下げたら、要するに仮置きになるわけやから。
そんな手法 、使うの。まあ、普通の人 、言ったら「汚ったね」っていう話やけど 。 まあ、わかりました。その件はいいです。2点目は 、これで結構です。
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○観光産業課長
それでは、山口議員の大きな4点目の 、「椹原地区の農地への不法投棄の早期改善を」についての御質問にお答えします。
まず、1つ目の、違法な状態を放置している見解についてですが、町としましては、放置しているものではなく、現在も県の関係部局と連携し指導を行っているところであり、今後も問題解決に向け指導を続けてまいりたいと考えております。
次に、2つ目の、「6月議会以降の指導内容と 改善状況について」ですが、6月以降は 、毎月の定期パトロールのほか、9月14日と12月18 日の計2回、県の担い手農地マネジメント課、廃棄物対策課、建築安全推進課等のそれぞれの関係部局と連携し 、合同の立入指導を行いました。
9月14日の指導では改善は見られませんでしたが、12月18日の指導では 、 土砂を2トンダンプ6台分、約7立米の搬出と 、資材の一部撤去をされており 、敷地全体の整理がされておりました。
また、行為者からは、高齢で一遍には改善できないが 、少しずつでも継続して片づけていくとの意向の確認を行いました。以上でございます。
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○7番 。
その放置しているのでないっていうのが 、この2年9カ月前以降のことをおっしゃってる。最初のほうでちょっと指導したけど、指導をそのままほったらかしにしてですね 、私が3年前に指摘するまでは 、何年かは放置してたん。
だから、放置しているのではない 。 まあ、この2年何カ月は放置しているのではないけども、3年近くたってもね。何回 、土 、出したって。 今回10回目のこの質問になりますけれども、6月までの9回の質問の中で「土 、出した」って聞いたのは 、2回か3回。最初のほうは、トラック何台とか 。今回も7立米って 、 今、話でしたけども 。
もう、遅々として 、進んでなくって。もう 、あそこ、上、固まって、車、一番上までしゅっと上がれるようになってるし。
確かに 、今、答弁あったように、きれいにはなってます。で、上のほうにあったごたごたした器具、機械なんかもわかんないですけども、きのう、おとといか 、見たら、なくなってました。
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犬も見当たらんかったから 。 犬が勝手に出てきてワンワンほえて、近所いうたって家はそんなにないんですけれども、ただ 、うるさいというのがあったし、子供が遊んでたら 、かまれてもいかんというのがあったんで 。まあ、そういうこともあって 、犬もあそこでは飼わないという ことになったんだと思いますけれども 。
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ちょっとその指導、今の答弁でも、要するにこの半年で2回でしょ。3カ月に1回。ちょうど質 問に合わして行ってくれてんのかなというふうに思うんですけど。
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県も 、そらここだけじゃないし、あっちこっちいろんな不法投棄の場っていうのはあるからそればっかりやってるわけじゃないんやけど、わかるんですけれどもね 。 もうちょっとやっぱりスピーディーにね、実効性のある指導ができないのかなって思うんです。
県は 、あれかな 。県議会で何回も取り上げてもらったら 、そこは重点的にやってくれるんですかね 。それならそれで、毎議会、県議会でも一般質問とか、それからあれは所管の委員会があるわけやから 、廃棄物の委員会もあるから、そこで毎回言ってもらってもええけど 。 でも 、県が土 、とるわけちゃうしというふうに思うんです。
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この問題、どっちにしてももうちょっと 、もうちょっと 、3カ月に1回ではないんやろうけど、もうちょっと頻繁に指導していただいて、県の車で行ったときは何か一つは持って帰るようにしてちょっとで も減らすという努力もしてもらいたいなというふうに。
どっちにしてもね 、この問題解決しないと、ほかでもいろいろ ある問題 、解決しないんで、もうちょっと頑張っていただきたいということは、なかなか難しいのは私もよくわかってるんで、お願 いして、私の一般質問はこれで終わります。
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2番
議長の許可をいただきましたので、質問を さしていただきます。
残土置き場、 熊白梼橋の下流100メートルの進入路から残土置き場について。これは私自身、議員になって初めての一般質問でさしてもらったんですが、当時は何もされてなかったんで国道上に土砂が流れて、それが竜田川に流れ込むというような状態になってたんですが、その以後 、いろいろ処理されてるんですけども、いろいろ指導してもらってるということをお聞きしてるんですけども、草がぼうぼうに生えて、一応、危険な状態ではなくなりました。
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それから3年あまり、進入路はもちろん調整池も砂で埋まってしまっているし、全てが草ぼうぼうの状態です。段々状に積まれた土は30メートルを超えているでしょうが、かつての裸の土盛りではなく雑草で覆われているので土砂が流れ出てくることはなくなった か もしれませんが、崩れることはないのでしょうか。
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当時の申請は、開発中の生駒の住宅地からの土砂の置き場として申請されておりました。仮置き場としての使用目的があったと思います。
ちょっと見にくいかもしれませんけども、くまがし橋から写しました。

それで、これがその言うとる進入路です。この奥に、このあたりに調整池流れてきた泥をためて上澄みだけを川に流す池を掘ってもらって、それから追加してもう一つ掘ってもらった。それがもう、草ぼうぼうでススキ、ペンペンが生えておりまして 、どうかなと思いましたので、再質問さしても ら っています。
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質問の初めですね 。該当する県の許可には仮置きの期限はないのでしょうか。もう4年になるので 、県の指導や検査もおざなりになってはいないのでしょうか。とても検査に入っていける状態ではありません。

上の住宅地からの段々畑の段々になった上からのぞくだけで済まされてるんでしょうか。
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町としては、ただ 、県と業者の間に入ってるだけなので しょうか。何かあったら町には責任はないのでしょうか。県はそのとき何をしてくれるのでしょうか。以上のことを心配しておりますので、お答えいただけたらありがたいです。
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それから 、2番目、意味不明の国道近くの掘削。 道路上進入路から10メートルほど 橋寄りにできた進入路は、誰が何の目的でやっているかということです。
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これが、新しくつくりよった進入路です。 それで、 中をこんなふうに掘っております。この機械が、もう、一月以上、二月近く放置されてます。角の方のお話では、「自分の土地に機械ほっとんだから向こうの勝手やろ」いうような 返事やったんですけども、ちょっとそれだけでは納得いきません。というのは、これはちょっと見にくいでしょうけども、熊白梼橋から写した写真です。上のほうに赤白のまん幕を張った新しい家の建売住宅が建ってるんですよ。その下、崩れてるんです 。 それが、これが原 因とはちょっとわかりませんけどもね、けどもここにその端っこがちょっと写ってるんです。ここの一番先端のとこが。
そういう状態で、それが崩れないかいうのが一つと、この進入路のこっちが国道の前、ずっと高さ10メートル近くずっと木々がしてるんですけども、これはその裏をこんなふうに掘ってるわけです。
ですから、私が一番心配してるのは、国道からの残ってる厚みが5メートルぐらいしかないんですよ。こんななってるんです。 ほんで、こっちから木ががあっと斜めに、上へ立ってる 、垂直に立ってるんやなしに、土地から斜めに立っとるから、これちょっと雨で緩んだらドサッと国道の上に落ちる ん じゃないかというのが僕の一番の心配で、そのことをお聞きしたいと思ってます。
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質問の内容を読みますと、質問1の、封鎖された進入路から約10メートル北に2トントラック1台分の幅で熊白梼橋のほうへくの字型に通路をつくるように掘られています。国道側からすればまさに見えている斜面いっぱいの感じで、木々の残っている国道側の崩落する危険があります。
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音の花温泉の駐車場のぎりぎりまで掘削されています。その音の花温泉の駐車場の一番南端がちょうど平群町と生駒市の境なんで 、町と生駒市の境界ぎりぎりまで掘られている状態で。それはいいんですけども、一番心配するのは、やっぱり国道から残ってる土の厚みがないということです。
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私が問題にするのは、その真上、西側に新しく住宅がずっと建てられており、そのすぐ下が先日の雨で崩れております。 この掘削が原因とは言えないかもしれませんが、大変に危険な感じがします。誰が何の目的でされている工事か教えてください。やはり県の許可によるものですか。国道側への崩壊が危 惧されますが、大丈夫なのでしょうか。以上が2番目の質問です。
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○都市建設課長
それでは、大きい1点目、住宅開発の残土置き場ということでお答えさしていただきます。
議員からは平成27年9月、平成29年12月の議会で質問いただいております。昨年の12月議会でも答弁さしていただきましたが、平成28年6月に事業者より開発行為に関する工事休止届があったため、今現在も開発行為の休止が継続中であります。 休止の期限についてはございません。
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以降の対応といたしましては、毎年、梅雨時期前に 、事業者並びに奈良県、郡山土木事務所 、そして平群町とで防災パトロールを実施し、土砂災害等による安全対策を事業者に対して 、調整池の管理、排水経路の安全確保等講じるよう指導を行っています。

許認可権は県にありますが、町としても適時、現場の状態については確認しております。事業者とは現在も常に連絡がとれますので、緊急時には早急に対応できるよう奈良県と緊密な体制をとっております。今後におきましても、事業者には適切な現場管理に努めるよう指導し、安全の確保に努めてまいります。
以上です。
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2 番
どうも納得がいかんのが、休止の期限がないということで、先ほどもあったように、自分とこの土地に土積んどるんだから 、仕方がないのかもしれませんけども、期限がないというの、先ほどの山口さんの話でもありましたように、何か県とかかわると期限がなくなるいう感じで、どうも納得しませんが。ぜひとも、その調整池の再調整だけ何とかよろしくお願いしたいと思います。
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○都市建設課長
そ れでは、2点目の、何のために誰がやっている 工事かということでお答えします。
この場所での行為につきましては、土地の所有者が所有地内の樹木の伐採をされており、樹木を搬出するための仮設道の設置工事であると所有者から確認しており、県の許可等によるものではありません。
また、議員が危惧されている土砂の流出、崩壊等については、土地所有者と連絡をとれる状態にあり、許可が必要な行為を行う、また国道等が危険な状態になるというようであれば奈良県とともに連携して対応していきたいと考えます。
いずれにいたしましても、議員 、御指摘の現場につきましては、1点目御質問の現場のそばということで、常に監視し 、地域住民 、国道168号線利用者の安全確保に努めてまいりたいと考えております。以上です。
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