北朝鮮非核化:米の北風と太陽・二面作戦!

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裏に中国がいることを意識し!
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今も殺害狙っているとポンペオ国務長官!
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4月の初訪朝でやり取りと米雑誌が報道。
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米雑誌バニティ・フェアが、ポンペオ米国務長官が復活祭(4月1日)の週末に初訪朝し金正恩朝鮮労働党委員長と会談した際、過去に金委員長の「排除計画」に言及したことを本人から問いただされ、「今も殺害を狙っている」と冗談を返すやり取りがあったと伝えている。
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国務省はこの発言を確認していないが、ポンペオ氏は放映されたMSNBCテレビのインタビューで金委員長について「ユーモアが分かり、非常に頭脳明晰(めいせき)な人物だ」と語った。
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ポンペオ氏は4月末の国務長官就任前、対外工作を担当する中央情報局(CIA)の長官として、北朝鮮の体制転換や金委員長を「いなくさせる」シナリオを公言してきた。バニティ誌の電子版は18日、ポンペオ氏の元部下の証言として、「ポンペオ氏は動揺することなく冗談で切り返し、2人が笑った」と報じた。
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2018年6月12日、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談が、シンガポールで行われた。最大の焦点は北朝鮮の非核化であり、国際社会はこの困難な問題について、両国がどの程度具体的な合意を行えるかに注目した。冷戦終結後、長く北東アジアの安定を脅かしてきた北朝鮮の核開発を巡る問題に、終止符が打たれるかもしれないと期待したからである。
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しかし、共同声明の内容は期待を大きく下回るものだった。「トランプ大統領は北朝鮮に安全の保証を与えることを約束し、金委員長は朝鮮半島の完全非核化への確固で揺るぎのない約束を再確認した」ものの、その具体的な手続きなどには何も触れなかった。
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米朝首脳会談は、アメリカ側が北朝鮮に「完全で検証可能、かつ不可逆的な核廃棄」(CVID=Complete, Verifiable andIrreversible)を要求する一方、北朝鮮側もまたアメリカに「完全で検証可能、かつ不可逆的な体制保障」 ― 必要ならそれをCVISA(Complete, Verifiable and Irreversible Security Arrangement)と呼んでもいい ― を求めて対峙する構造になっている。ここで大きな問題が浮上する。それは「完全で検証可能、かつ不可逆的な体制保障」とは一体何であり、どの様に提供されるものなのかを、実は誰も知らないということである。
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アメリカが、自ら「朝鮮半島の非核化」という言い回しを使っていることにも注目する必要がある。この言葉は従来、北朝鮮が使ってきたものであり、そこには自らの安全を脅かす在韓米軍の脅威削減を求めるメッセージが含まれている。そしてこの言葉をアメリカが共有したことは、この米朝協議では在韓米軍に関わる何らかの重要な内容が交渉の俎上(そじょう)に載っていることを意味している。米韓両国による大規模合同軍事演習の無期限延期は、その事実を十分に示唆しているように見える。
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いまアメリカは、中国とは貿易交渉で互いに輸入課税の範囲拡大でせめぎ合っている。トランプ大統領が、次々と発する政策は「中間選挙のため」に行っていることであり、国の為ではなく「自分のため」であることは国民も分かり始めた。
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世界は強権的指導者が国家を主導し始めているが、妥協線が出ない限りどこかで全面衝突になることを知っているのだろうか。
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