新名神事故・大成ロテックJV:作業手順で法令違反か!

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恐れを知らぬ施工方法!
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6月19日午後0時10分ごろ、大阪府箕面市の新名神高速道路の建設現場で鉄板が落下し、男性作業員1人が下敷きとなった。男性は救出されたが、約1時間後に死亡が確認された。
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西日本高速道路(大阪市)によると、事故は舗装工事の準備のため、地面に鉄板を敷き詰める作業中に発生。重さ約900kgの鉄板をクレーンでつり下げていた際、フックが外れ、地面をならしていた男性の上に落下した。
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<新名神高速道路の工事現場における事故の発生について>
平成29年6月19日
西日本高速道路株式会社
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6月19日(月曜) 午後0時10分頃、西日本高速道路(株)関西支社(大阪府茨木市、支社長:村尾 光弘)が進めています新名神高速道路事業において、作業員1名が敷き鉄板の下敷きになる事故が発生しました。
事故の詳細については現在、調査中です。
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1.発生日時
平成29年6月19日(月曜) 午後0時10分頃
2.事故発生場所
大阪府箕面市下止々呂美(みのおししもとどろみ)
3.工事名
新名神高速道路 箕面舗装工事
4.請負人
大成ロテック(株)・(株)桑原組 特定建設工事共同企業体
5.事故発生状況等
重機(クレーン)を用いて敷鉄板を敷設中に、敷鉄板が作業員1名に落下し死亡。
6.その他
現在、新名神高速道路 高槻ジャンクションから神戸ジャンクション間における舗装工事の重機(クレーン)作業を中止しており、安全点検を実施します。
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大阪府箕面市の新名神高速道路の建設現場で、男性作業員が鉄板の下敷きになって死亡した事故で、作業員の作業手順が法令に違反していた疑いのあることが大阪労働局への取材でわかりました。
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今月19日、新名神高速「東畦野トンネル」の出口付近で行われていた舗装工事で、男性作業員(48)が重さ800kgの鉄板の下敷きになって死亡しました。大阪労働局などによりますと、事故当時、作業員はフックに引っ掛けてクレーンでつり上げられた鉄板の下に潜りこんで地面の砂利をならす作業をしていたということですが、つり上げた物の下で作業をすることは法令で禁止されているということです。
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NEXCO西日本は「不安全な行動に間違いない」としていて、警察も工事を請け負っていた建設会社の安全管理体制に問題がなかったか調べています。
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大阪府箕面市の新名神高速道路の建設現場で19日、作業員が鉄板の下敷きになり死亡した事故で、外れる危険の高い小さなフックを使って鉄板をクレーンでつり上げていたことが、大阪労働局への取材で分かった。小さなフックは本来、鉄板の穴に大きなフックを入れる隙間を作るためで、労働局は「常識的にあり得ない使用法だった」としている。
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西日本高速道路などによると、現場では建設会社2社が舗装工事中。工事車両を走行させる鉄板(重さ約800kg)の下の砂利をならす必要が生じ、片側をクレーンで約50cmつり上げ、作業員がもぐり込んで作業をしていたが、フックが外れて挟まれた。119番通報は発生の約30分後で、作業員は搬送先の病院で死亡が確認された。大阪府警によると、その場での救助や元請け会社への連絡で通報が遅れたという。
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労働局によると、鉄板をクレーンでつり上げる場合、まず小さいフックで地面と鉄板に約10cmの隙間を作り、次に大きなフックを穴にかけてつり上げる。つり上げた物の下での作業は法令で禁止されており、本来は鉄板の移動後に作業すべきだったという。
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府内では今年、建設現場の死亡事故が多発し、これまでに前年同期の3倍以上にあたる10人が死亡した。このため労働局は来月3~20日、新名神の建設現場など120カ所以上に緊急の立ち入り調査を行う。苧谷(おたに)秀信局長は「不具合が生じた時に、手順を無視した危険な作業が建設現場で常態化しているのはないか」と話している。
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