崇城大学のバロン機・胴体着陸:3時間余・空港閉鎖!

.
訓練機を14機所有!
.
.
6月29日午前10時25分ごろ、長崎県大村市の長崎空港で、訓練中の小型機ビーチクラフト式58型が滑走路に胴体着陸した。乗員の男性3人にけがはなかった。長崎空港は滑走路を一時閉鎖し、機体を撤去して午後1時50分に運用を再開したが、計24便が欠航した。
.

.
同時刻、羽田発のJAL607便は飛行中だったが福岡空港へ目的地を変更、ソラシドエアが運航する6J33便は羽田空港に引き返した。
.
小型機はパイロット養成課程がある崇城大学(熊本市)所属。同大によると、68歳の機長と63歳の教官候補2人が乗り、午前9時10分すぎに熊本空港を離陸した。長崎空港では接地してすぐ上昇する「タッチアンドゴー」の訓練を3回繰り返し、着陸しようとした際に胴体着陸した。機体記号(レジ)は「JA5304」。
.

.
操縦していた教官候補は、海上自衛隊などで経験を積んだベテランだった。機長は「着陸時は車輪が下りていることを示すランプが点灯しており、接地した感覚があった」と話しているという。
.
「どうもすみませんでした」(崇城大学の会見)
崇城大学は今回の着陸トラブルの経緯について説明しました。
「フルストップ(着陸)のために接地した飛行機が滑走中に、降りていた足が上がってしまい、胴体を擦った」(崇城大学航空機操縦訓練本部 渡辺武憲本部長)
.

.
この訓練機は1年に1回行われる定期点検を今月8日に受けたばかりでした。
崇城大学は運輸安全委員会などによる事故原因の調査結果をもとに安全対策をはかり、訓練を再開したいとしています。
.

.
国土交通省によると、小型機はアメリカのビーチクラフト社が製造したビーチ58型機という双発のプロペラ機です。機体は6人乗りで、全長はおよそ9m、翼の端から端までの長さはおよそ12m。

.
崇城大によると、2008年、工学部宇宙航空システム工学科にパイロット養成コースを開設。学生らは、熊本空港(熊本県益城町)に隣接する専用キャンパスを拠点に実習訓練を行っている。小型機は同大工学部宇宙航空システム工学科が普段から訓練で使っていたという。同大は熊本空港の隣接地にキャンパスを持ち、パイロットの養成課程がある。
胴体着陸した訓練機は工学部宇宙航空システム工学科が訓練で使っている機体で、29日、熊本空港を離陸し長崎空港では接地してすぐ上昇する「タッチアンドゴー」の訓練を3回繰り返し、着陸しようとしたという。大学は長崎空港に職員を派遣して詳しい状況を調べることにしている。
.

.
崇城大学は日本の大学で唯一空港にキャンパスを持っていてパイロット養成のための訓練機を14機、所有している。
.
小型双発プロペラ機ビーチクラフト58が胴体着陸し、滑走路上に停止した事故で、長崎空港事務所によると、滑走路は29日午後1時50分、閉鎖が解除された。
.