サハラ砂漠・サウジに雪:スイスは雪のない冬!

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サハラは37年ぶり!
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アフリカのサハラ(Sahara)砂漠で今週、1979年2月18日以来、37年ぶりとなる降雪が観測された。降った雪は1日は溶けずに残った。雪が降ったのは、アルジェリアとモロッコの国境近くにあるアインセフラという場所で、サハラ砂漠の北端。
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サウジアラビアでは、12月に入って以来、各地で雪が何度も降っているようだ。
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スイスはこの冬、記録的な雪不足に見舞われている。スイス・アルプスのスキーリゾート地、レ・クロゼ(Les Crosets)でも、ゲレンデに雪はほとんど積もっていない。
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気象当局によると昨年12月の降水量は過去150年で最も少なく、月間記録でも屈指の「乾燥した1か月」だった。スイスの平野部では例年なら12月には90ミリ近い降水量を記録するが、今年は西部では多くの地域で積雪どころか一滴の雨も降らない状態が続いている。
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地球全体の気候に変化が起きているという。年末から毎年スキーに出かける人々も、2015年の末も雪に恵まれず滑れるのはゲレンデのほんの一部という。冬スキーに出かけたのに遂にはゴルフ、スケート、テニス、郊外で食事と、ただのリゾート遊びで終わってるという。
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20世紀後半からの温暖化は、日射量変動のみでは説明できず、大気中の温室効果ガス濃度の人為的な増加が主因であることがわかっており、2万~10万年スケールの日射量変動は理論的に計算でき、日射量変動による将来の氷期が今後3万年以内に起こる確率は低いと予測されています。
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気候変動の原因は、地球の自転軸の傾きや地球が太陽の周りを回る軌道が周期を持って変動することによって生ずる2万~10万年スケールの北半球夏季の日射量変動と密接に関係していることがわかっています(この周期変動をミランコヴィッチサイクルという)。
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20世紀後半から起こっている気温上昇速度は約10倍も速く、ミランコヴィッチサイクルに起因する気候変動では、今も続く現代の温暖化の傾向を説明することができないという。
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