ドゥテルテ大統領の発言:振り回される大国!

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一喜一憂するから調子に乗る!
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中国も信用していない!
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フィリピンのドゥテルテ大統領は10月22日までに、米国との決別を宣言した訪中時の発言について、「外交政策の独立」を唱えたもので、関係の断絶を意味するものではないと釈明した。帰国後にダバオ市で開いた記者会見で語った。
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ドゥテルテ氏は「関係の断絶ではない。私にはそんなことはできない」と述べ、その理由として米国との関係維持が国益にかなうと説明。また、米国内にフィリピン人やフィリピン系米国人が多数いること、フィリピン国民が断絶を受け入れる用意ができていないことも理由に挙げた。
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ドゥテルテ氏は中国の首都・北京で20日、「米国は負けた。私はあなた方の思想的な流れ中に身を置いている」と述べたほか、ロシアを訪問してプーチン大統領と会談する意向も表明。「中国、フィリピン、ロシアの我々3カ国は世界に立ち向かう存在だとプーチン氏に告げる」としていた。
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フィリピン大統領府は21日、同盟国との条約や合意をほごにする意図はないとの声明を出した。ドゥテルテ氏の発言については、「フィリピンが独立した主権国家であること主張したもの」であり、近隣の友好国と相互尊重、支援、協力の精神で志を共有し、合意点を見つけていく姿勢を示したものだとした。
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ロペス貿易相はCNNに対し、同国が「米国との貿易及び投資を止めることはない」と述べた上で、「(ドゥテルテ氏は)中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)との結びつきをより強固にしようと決意した」とも語った。
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米国ではドゥテルテ氏の発言がアジア地域での米国の役割や関係性に重大な疑念を引き起こすものと受け止められている。
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ホワイトハウスのアーネスト報道官は、今回の発言を個人的、攻撃的で、混乱させるものだと形容。マニラの米国大使館も「不必要な不確実性を生み出した」と批判した。
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比大統領の発言は都度会う当事国に対し「最大のヨイショ」をしてみせ、今までの対立内容などまるで気にせず平気で翻す言葉を得意としている。訪問したり、訪問されたりの相手国が喜ぶ言葉を発するのを得意とする以上、表現はきつくても中身がないことを良く見極めることだ。
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中国にヨイショをする言葉にあわせ米国を慌てさせる言葉を出すことで「援助額が多くなる」ことを計算している。ただ、帰国した途端、前言翻す言葉が多くなることで、中国は協定の実行を遅らせ、大統領のその後の態度次第では、南シナ海のスカロボー岩礁の埋め立てを強行しかねない。逆に25日から日本へ来ることは、日本を上手に使うことで中国の援助協定の不実行部分を穴埋めしようとする考えかもしれない。
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安倍総理、対中強硬策を押し付けられないよう甘言には気を付けよう。
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