北ミサイル・失敗しながら:来年にも運用か!

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稲田朋美防衛相は態勢不備を否定!
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北朝鮮が新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられるミサイルを発射し、失敗したことを受け、米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は10月17日、同国が来年にもムスダンの運用を開始するとの分析を発表した。米空軍研究機関での勤務経験がある航空宇宙エンジニア、ジョン・シリング氏が見解を示した。
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シリング氏はこれまで6回の発射地点がミサイル基地のある東海岸、元山(ウォンサン)付近だったのに対し、今回は西海岸の亀城(クソン)近郊からだったことを重視。北朝鮮が新たな運用能力を示したとし、「自転車から補助輪が外れたようなもの」とした。
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同サイトは6月、運用開始に最低1~2年かかるとしたが、シリング氏は「想定よりかなり早い来年に運用に入る可能性がある」と分析。今後、7カ月間の訓練や実験で初期段階の運用能力を得ると予測した。
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西海岸での実施には、射程2500~4千kmを持ち、米領グアムを射程に収めるムスダンの能力を誇示する狙いがあると分析。西海岸からであれば他国領土の上空を通らずフィリピン海まで約3千kmの飛翔距離を見せつけられるが、東海岸から同じ距離を稼ぐには日本列島の上空を通過する必要があるとしている。
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稲田朋美防衛相は18日午前、北朝鮮が15日に中距離弾道ミサイル「ムスダン」1発の発射に失敗したことについて、防衛省として確認したことを明らかにした。米韓両政府は15日に発表しており、日本は3日遅れの対応だったことになる。
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発表が遅れた理由に関し、稲田氏は「米国との間でも平素から緊密に連携し、収集した種々の情報を総合的に勘案をした結果、発表した」と述べた。情報収集態勢の不備については「そういったことはない」と否定した。
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また、今回のムスダン発射地点が北朝鮮北西部の亀城(クソン)近郊だったことについて「過去、例のない地点からTEL(移動式発射台)を用いた弾道ミサイルの発射を繰り返している。任意の地点、任意のタイミングで発射できることを示している」と分析。その上で「こうした奇襲攻撃能力を含む運用能力の向上は北朝鮮の弾道ミサイルの脅威が高
まっていることを示している」と述べた。
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