阪大:中之島再開発で広場構想提案!

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再生医療、文化、芸術の拠点形成!
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大阪市・土地は貸し付ける方針!
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大阪大学は、中之島4丁目の大阪市が所有する用地1.2haを活用する「アゴラ(広場)構想」をまとめ、大阪市、府に提案した。文化・芸術・学術・医学の4分野の発信拠点とする。再生医療関連の研究拠点の誘致などを想定している。今後は事業推進に向け、同大と府市、産業界、関係機関などでコンソーシアムを立ち上げ、基本整備計画の策定作業に着手する。
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8月24日に同大の西尾章治郎総長が大阪市役所を訪問し、吉村洋文市長と大阪府の松井一郎知事に構想の趣旨を説明、3者で協力して事業化を目指すことで合意した。西尾総長は「大阪をさらに発展させるためのプロジェクトになる」と強調。吉村市長は用地は売却せず、貸し付ける方針を明らかにした。
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アゴラ構想は、▽社学共創▽アート▽産学共創(健康・医療)▽同(阪大研究所群の資源・サービス一元化拠点)--の4つの拠点で構成する。
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健康・医療関連では、「医の知の杜」をコンセプトに、再生医療関連の拠点施設を誘致する考えだ。施設内容については、国の方針もあるため求められる機能などをこれから探っていく。
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このほか、阪大研究所群の資源・サービス一元化拠点としてオープンイノベーションを加速させる。芸術関連では、隣接地で市が計画している新美術館との研究教育連携や周辺の劇場、音楽堂と連携し人材育成や情報発信などを行う。
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中之島4丁目は、大阪帝国大学発祥の地で、対象地の隣接地には現在、同大学中之島センターがあり、社学連携活動の拠点となっている。
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計画地では、2015年度に大学などの設置を条件とした土地売却のプロポーザルが実施されたが応募がなかった。このため市は、適正な売却規模や貸付方法などを検討していた。
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