滋賀県甲良町・北川町長:当選祝いにビール券!

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臆面もなく「以前もらった」から!
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滋賀県甲良町の北川豊昭町長(70)が、1月に行われた同町議選の当選者2人に、当選祝いとしてビール券を贈っていたことが5日、分かった。公職にある町長の寄付行為は禁止されている。北川町長は取材に対し「問題ないと思った」と話している。
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北川町長や関係者らによると、北川町長は同町議選投開票の1月24日夜、当選者2人の各選挙事務所を訪れ、当選祝いとして、自らが社長を務めるプラスチック加工会社名義で350ミリリットルの缶ビール20本分のビール券をそれぞれの支援者に手渡したという。2人は後日、ビール券を北川町長側に返却したという。
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公職選挙法は、公職にある人が同じ選挙区内の人に金銭や物品を贈る寄付行為を禁じている。
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北川町長は、町長就任前に町議を務めており、「自分も町議時代にお祝いをもらったことがあった。会社の名前でなら問題ないと思った」と話した。
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公職選挙法に詳しい神戸学院大の上脇博之教授(憲法学)は「いかなる名義でも寄付は禁止されており、町長が自ら持って行ったという点も問題。返却したとしても寄付をしたことに変わりはなく、公選法に抵触する恐れがある」と話している。
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同町議選は1月24日に投開票され、12人の議員が決まった。ビール券を受け取った町議の1人によると、開票作業が終わった24日午後11時過ぎ、北川町長本人が事務所を訪れ、町長が社長を務める会社名が書かれた封筒に入ったビール券10枚を置いていったという。
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贈られた議員らによると、北川町長は1月24日の町議選の結果判明後、当選者2人の選挙事務所をそれぞれ訪問。自ら社長を務めるプラスチック加工会社の名義で缶ビール20本分のビール券を本人や妻に手渡したという。2人は後日、ビール券を返却した。
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北川町長は事実関係を認め、「自分の選挙を支えてくれた人にお祝いを届けたかった。自分の町議時代には花束をもらったこともあり、金額的には同じ程度で会社の名義なので慣例として問題ないと思った。軽率な行動で町民に申し訳ない」と話している。
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北川町長を巡っては、町が昨年7月に販売したプレミアム商品券を「1人2冊まで」という上限を超え、計5冊購入していたことが同11月に発覚。町長はその後、自らの給与を3か月間、半額に減額した。
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