秋田県男鹿市・下水道工事:現場作業員3人死亡・原因は!

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現場調査の結果・高濃度の硫化水素を検出!
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秋田労働局・酸欠や有毒ガスによる事故防止ルールを呼びかけ!
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3月7日午前、男鹿市脇本で行われていた下水道工事で、作業員3人がマンホールの中で倒れているのが見つかり、その後、3人は搬送先の病院で死亡した。
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県や警察によると、現場では、7日午前9時ごろから、老朽化で水漏れが発生していた県管理の下水道管の復旧工事が行われていた。
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作業開始直後、髙野正人さん44歳が、マンホール内で倒れ、さらに救出しようとした加藤諒大さん29歳と、川口守さん62歳も、相次いでマンホール内で倒れた。
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消防が救助にあたり、3人を病院に搬送しましたが、その後、死亡が確認。3人はいずれも酸素マスクを着けていなかったという。
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現場は、JR脇本駅から北に2.7キロほどの県道です。
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県は、3月8日、酸欠や有毒ガスの発生の可能性など、3人が倒れた原因について調べている。
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県によると作業前の検査でマンホール内に有毒ガスの発生はなく酸素濃度も問題ないことが確認されていた。工事完了後の通水試験で何かしらの異常が発生した可能性もあるとみられている。
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県は、3人の死亡について酸欠または通水後に有毒ガスが発生したことが原因とみていて10日(月曜)午後、県や警察、消防などがマンホール内を詳しく調べ原因の究明にあたる。
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男鹿市脇本で下水道管の工事をしていた作業員3人がマンホールの中で相次いで倒れ、その後死亡してから14日で1週間。
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警察は業務上過失致死の疑いも視野に、捜査している。
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当時、マンホールの中には作業員1人がいて、通水後に何らかの理由で倒れ、助けに入った作業員2人も相次いで倒れ死亡した。
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消防が3人の救出に入った際、マンホール内には隊員の腰のあたりまで水が溜まっていたという。3人は酸欠または通水後の有毒ガスの発生で死亡したとみられている。
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県と警察、それに秋田労働基準監督署などが10日に水を抜いて実況見分を行おうとしたところ、マンホールと下水道管をつなぐバルブから水漏れが起きていることを確認。
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さらにマンホール内からは通常より濃度の高い有毒ガス=硫化水素が検出されたという。
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国は、酸欠などの恐れがある場所で、労働者に救出作業を行わせる際、空気呼吸器などを使用させなければならないと定めていますが、当時3人はいずれもマスクなどを着用していなかった。
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警察は業務上過失致死の疑いも視野に、捜査している。
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秋田労働局は酸欠などを防止するためのルールを改めて徹底するよう呼びかけた。
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秋田労働局は3月18日、建設業労働災害防止協会秋田県支部長に酸欠や硫化水素中毒の防止対策の徹底を要請した。
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秋田労働局 山本博之 局長
「今回男鹿市で下水道工事中に3名の方が亡くなるという重篤な災害が発生しましたので、この際、酸素欠乏症とかですね硫化水素中毒っていうのが起こりやすい現場において、改めてその労働災害の防止ということでチェックをお願いしたいと要請に参りました」
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3月7日、男性作業員3人の死亡は、酸欠または通水後の有毒ガスの発生で死亡したとみられている。
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秋田労働局は、酸欠や硫化水素中毒は気づかないうちに起きて大きな事故につながる危険性が高いとしていて、未然に防ぐためのルールを改めて徹底するよう呼びかけた。
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