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タグボートにえい航され11時間遅れで着岸!
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7月2日未明、北海道・苫小牧西港に入港しようとしていた大型フェリー「シルバーブリーズ」が近くの岸壁に衝突し座礁した。乗員乗客140人にけがはなかったが、この影響で到着が11時間以上遅れた。大型フェリーの船首部分は大きくへこんでいた。
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海保への通報:
「入港中に港の入り口付近で乗り上げた」
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2日午前1時すぎ、川崎近海汽船が運航する八戸発苫小牧行の「シルバーブリーズ」が苫小牧西港に入港する途中に岸壁に衝突したが乗客乗員140人にけがはなく浸水や油の流出もなかったが、波消しブロックに乗り上げてしまい動けなくなった。
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「シルバーブリーズ」は前日午後5時半に青森県の八戸港を出発し、2日午前1時半に苫小牧西港に到着する予定だったが、午前1時5分、苫小牧西港の入口近くで本来の航路を逸れて座礁してしまった。
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3年前に就航したばかりの「シルバーブリーズ」。全長は144mで、400人の旅客と、トラック70台、乗用車30台を載せることができる大型フェリー。船内は緑と木を基調としたデザインで、ペットと一緒に過ごせる部屋やドッグランもあり、家族やグループで船旅を楽しめる作りになっている。
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事故から10時間半あまりが経過した午前11時40分ごろ。潮位が上がるのを待っていた地元のタグボート4隻がえい航作業を開始。フェリーは無事に岸壁を離れることができた。
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事故を受けて、「シルバーブリーズ」は2日と3日の便の欠航を決めてた。国の運輸安全委員会は事故調査官を東京から現地に派遣する。
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運輸安全委員会の事故調査官3人が3日午後1時半頃から、フェリーの調査をはじめた。
調査官は船首のへこみや傷などを確認したほか、船員などの聞き取りを行ったという。
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(運輸安全委員会 大日方孝之 船舶事故調査官)
「航行中の出来事ということで、船内の関係者に話を聞いた。再発防止に向けて(調査を)進めることになります」
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調査官は4日も船体の調査や聞き込み、事故現場を確認するなど事故の原因を詳しく調べるとしている。
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川崎近海汽船は事故原因について「調査中」としています。最新の大型フェリーでいったい何があったのでしょうか。海上保安庁によりますと事故当時の天気は曇りで、風速は2mほど。水難学会の安倍淳さんはこの気象条件について、フェリーの運航を阻害するものではないと話している。
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運輸安全委員会・船舶事故調査官大日方孝行調査官)
「船のデータなどもありますので、インタビューの内容と、周りの関係者のところで突き合せまして、再発防止に向けて進めることになります」。
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事故調査官は4日はフェリーが座礁した波消しブロック付近の調査も行うという。
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