加計学園・今治キャンパス:建設は大本とアイサワが受注!

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相沢元外務副大臣の親族会社が受注!
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今治市長に近い工務店が下請けで工事を受注!
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加計学園も今春、獣医学部の入学式を迎え順調にスタートを切った。加計学園問題は野党が寄ってたかって追求したのだが、前愛媛県知事の国会喚問、その後に現知事がメモが出てきたとして国会に提出し、自ら国会に出て職員が作ったメモの説明を代理説明(作ったであろう職員を後ろに控えさせ)した。
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野党の的はずれな質問に助けられた安倍政権。このときに、どのような利権構造が働いていたのかを野党は一言も触れていない。
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以下の記事は、加計学園・岡山理科大学獣医学部着工時期の週刊誌記事である。
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今治市から土地の無償譲渡と建設費の援助を受ける加計学園。
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獣医学部キャンパスの建設を請け負っているのが、逢沢一郎・元外務副大臣(衆院・岡山1区)の従兄が経営するアイサワ工業(本社・岡山市)である。
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加計学園の加計晃太郎・理事長は安倍首相最良のお友達だ。逢沢元副外相は加計理事長のおひざ元が選挙区であり、首相と元副外相は愛媛とは縁もゆかりもない「岡山つながり」なのだ。
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今治市が誘致を進めていた獣医学部については、異例のスピードで国家戦略特区の認可が下りた。国家戦略特区の議長である安倍首相の関与が国会でも追及。
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アイサワ工業が工事を受注したのは、今治市いこいの丘に広がる獣医学部キャンパス4ヵ所のうち2ヵ所。「グラウンド・体育館」と「駐車場」だ。
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残る2カ所は同じく岡山に本社を置く大本組だ。アイサワ工業と大本組は加計学園建設の常連である。
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今治市は加計学園に36億7千万円の市有地を無償譲渡した。さらに愛媛県と今治市で上物(校舎)の建設費192億円のうち半分を援助する。

原資は今治市民と愛媛県民の血税である。
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加計学園には至れり尽くせりだが、地元は潤いそうにない。愛媛県内の建設業者からは怨嗟の声があがりつつある。
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加計学園(岡山理科大)の獣医学部新設で建設費の半額にあたる96億円を支払うことになった地元今治市。税金は投入するものの、それで地元の業者が潤うなら……という意見もあるかもしれない。しかし、その期待はほとんど裏切られている。
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工事現場の看板には「建築主:加計学園理事長・加計晃太郎(一般名は孝太郎)」とあり、受注業者の「アイサワ工業」や「大本組」の名前もあった。設計者の「SID創研」も加計学園のグループ企業だ。
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アイサワ工業は、逢沢一郎衆院議員(元外務副大臣)の祖父が創業、現在は従兄が経営。逢沢氏や自民党にも献金をしていた。
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加計学園の加計孝太郎理事長は安倍首相が「腹心の友」と呼ぶ間柄。そして逢沢議員の選挙区である岡山1区には加計学園の本部がある。地元今治の建設業界に詳しい市関係者はこう話す。
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「『アイサワ工業』と『大本組』が獣医学部新設工事の元請けになっていますが、両方とも岡山の業者です。今治市は市有地を無償譲渡し、多大な財政支出をするわけですから、経済波及効果を期待する声は強く、『地元の業者がほとんど入っていないのはおかしい』という疑問の声が出ています」
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実際、工事が本格化する前の2016年秋頃、「地元の業者をできるだけ使ってほしい」という要請が今治市議から市担当課(企画財政部)に出された。しかし蓋を開けてみると、ほとんど地元業者が入っていないことが明らかになった。
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建設業界事情通はこう話す。
「地元最大手のI工務店(愛媛県新居浜市)が工事を受注した大本組(岡山市)に話をしに行って、大本組とI工務店と菅良二・今治市長に近いK工務店(今治市)で共同企業体(JV)を組む条件で交渉したのですが、請負金額で折り合いがつかなかったようです。ところがその後、K工務店だけが単独で交渉、大本組の下請けに入ったんです。そのとき、菅市長が『K工務店を必ず使ってほしいと言って押し込んだようだ』との噂が流れました。
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市長は認めていませんが、K工務店は選挙で応援するなど物心両面で市長を支援していることで有名な業者です」
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市長は財政負担について加計学園と交渉した際、「『工事の何分の一かは地元業者が請け負う』という条件をつけてほしい」と要求できたはず。しかし実際には「自分のお抱えの業者だけが潤う交渉をしたのではないか」という話が流れている。
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今治市は加計学園の獣医学部新設のために莫大な税金をつぎ込み、さらに37億円相当の土地を無償提供しておきながら、そのお金は地元にはほとんと落ちず、岡山に流れてしまっているのだ。
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一方で、岡山理大獣医学部のキャンパス建築の施工監理を加計グループの会社が担当し、通常より高額な建築費が見積もられているという話が流れた。
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加計グループは全国に20以上の学校を経営するが、経営は決して順調ではない。同グループの事業計画(平成28年度)によれば、薬学部が看板の千葉科学大学は年間約3億7000万円、倉敷芸術科学大学は年間約5億円の赤字。いずれも定員割れで採算が取れず、岡山理科大学の黒字(年間約15億円)で埋めている状況だ。2015年からの3年間で日本私立学校振興共済事業団から計52億5000万円を借り入れている。
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今治市に建設中の岡山理科大学獣医学部の新キャンパスは土地を同市から無償譲渡され、さらに施設建設費192億円の半分(96億円)を市からの補助金で賄えるという“厚遇”があるとはいえ、自己負担分の96億円は当面、利益の上がらない先行投資になる。苦しい運営のなかで開学を急ぐのはなぜか。市民団体「今治加計獣医学部を考える会」の黒川敦彦・共同代表がいう。
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「注目すべきは、今回の新キャンパスの建築単価が異様に高く見積もられている点です。建設費のうち造成費や設備費を除くと148億円。坪単価は約150万円にのぼります。建物は鉄骨造で、国交省の統計(2016年建築着工統計)によれば同じ構造での相場は坪単価70万円弱。つまり相場の倍以上もする見積もりなのです。同じ国家戦略特区の枠組みを利用した千葉県成田市の国際医療福祉大学は、鉄骨造よりも高くなる鉄筋コンクリート造なのに坪単価は88万円。いかに今治の加計学園が高いかがわかります」
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この今治キャンパス建設の施工監理を担当するのが加計グループのSID創研(建設コンサル)である。
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「グループの建設コンサルを使って建設費を2倍に設定し、その半額分の補助金をもらう。その上で建物を一般的な坪単価で造ることができれば、加計は自己負担なしで校舎を建設できるというわけです」(同前)
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今治市は「施設の設置経費にはグラウンド等の整備費も含まれており、坪単価150万円は割高ではない。支出の段階において経費の明細を審査する」(企画財政部企画課)と回答したが、「市議会に提出された資料によればサッカーグラウンドとテニスコート3面。駐車場も平面で多く見積もっても10億円はしない。相場の2倍という水準は変わらない」(前出・黒川氏)と、疑念は依然残る。
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重要なのは前述の加計学園の借入金52億5000万円の担保が、岡山理大と倉敷芸大の土地と建物になっていることである。倉敷芸大は今治同様、倉敷市から土地を無償譲渡、建設費も補助金を受けている。
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無償で手に入れた土地と巨額の補助金で建てた建物を担保に借入を行ない、また新たなキャンパス建造に乗り出す――加計がなんとしても獣医学部新設を国に認めさせなければならなかったのは、そうした自転車操業で規模拡大していかなければ経営が成り立たない事情があるのではないか。
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以上、週刊ポスト2017年8月11日号から一部転用
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ツイッターにこのような記事も出ている。
2017年11月12日のあるtweetで
今治市に村上治氏が情報公開請求した資料を詳細に分析すると加計の図面一式が設計審査されていないことは明らかだったんだけど今治市議会でも選挙でもそれが全く問題にならなかったんだよね。その一端がここにきて、週刊朝日で報じられたということなんですね。

つまり、施主、設計会社、施工会社が三位一体になると工事費を水増しして裏金がつくり放題になるんだね。
だけど、これは今治市民グループが問題にしてメディアは詳細を報じなかったことではあるんだけど メディアが詳細を少し報じ始めた。
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設計会社、施工会社の受注経緯が全く不透明なんだよね。
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建築エコノミスト森山氏のtweet
加計学園の獣医学部がついに認可 疑惑の設計会社の取締役は理事長の美人妻だった獣医学部校舎の設計は、大建設計と加計学園グループのSID創研、加計孝太郎氏の妻である泰代夫人が取締役。夫から妻の会社に校舎建設の補助金が流れる仕組み
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この当時の野党の追求は、安倍首相の犯罪だと決めつけて連日マスコミを動員し黒化を狙ったが、不発の連続、愛媛県中村知事も間接的に野党の追求に加担したが決定打にならず。それでも首相はグレーだと印象づける一助にはなった。
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どの場合でも、利権に絡むのは金銭である。野党が狙った筋は的を射てたであろうが、決定的な証拠は上がっていない。旧民主党系は、肝心なところが的はずれなのだ。
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