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効力が残っても・落下過程で拡散!
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政府は、サリンなどの化学兵器が搭載された弾道ミサイルについて、一般論としたうえで、迎撃ミサイルで破壊した時の熱などで化学兵器が無力化される可能性が高く、落下の過程で拡散し、効果を発揮することは困難だと考えられるとする答弁書を決定しました。
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安倍総理大臣は、4月13日の参議院外交防衛委員会で、北朝鮮情勢について、「サリンを弾頭に付けて着弾させる能力をすでに北朝鮮は保有している可能性がある」などと指摘しました。これに関連して、政府は、28日の閣議で、民進党の逢坂誠二衆議院議員が提出した質問主意書への答弁書を決定しました。
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答弁書では、「サリンを弾頭に付けた弾道ミサイルを含め、化学兵器が搭載された弾道ミサイルをPAC3などで破壊した場合のわが国の領土での被害は、弾頭の種類や迎撃高度などの条件により異なり、一概に言うことは困難だ」としています。
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そのうえで、「一般論では、弾道ミサイルに搭載された化学兵器は、弾道ミサイルの破壊時の熱などにより、無力化される可能性が高く、仮に効力が残ったとしても、落下過程で拡散し、所定の効果の発揮は困難であると考えられる」としています。
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そして、「政府としては、あらゆる事態に万全の備えを整備しておくことが必要であると考えており、サリンなどの化学兵器が搭載された弾道ミサイルへの対処についても、不断の検討を行っている」としています。
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