建設汚泥と残土の境目:建設汚泥の量が減っている?

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建設汚泥量は減っているが!
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その分、残土量は増えているのでは!
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本紙は随時・調査を進めていく予定!
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最近各地の建設現場を見て歩いているが、大手ゼネコンのホテル建設、地場ゼネコンのホテル・マンション建設で大型の工事が続いており、今後もマンション、ホテル、住宅の建設は続くであろうと予想している。
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いろいろ回って取材していく中で、建築前の解体廃棄物と残土、建設時の杭汚泥処理についてである。
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京都市内の公共工事を始めとし、民間工事の残土は城陽山砂利採取地整備公社で受け入れをしているが、受け入れの基準が結構厳しい。
受け入れ残土については
・道路事業等から生じる土砂等
・上下水道工事等から生じる土砂・粘土等
・河川・池・沼等の改修及び浚渫に伴って生じる土砂・粘土等
・その他、各種工事等から生じる土砂等
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受入れできない土砂等については
工作物の除去等に伴って生じたアスファルト片、コンクリート塊、その他これに類する不要物等の産業廃棄物に類する物。(その他詳細は、別途施工管理基準によるものとします。)
建設発生土の搬入に際し、集中監視場所で不純物の混入がないか確認を行うとともに、埋戻し現場において監視員等による最終確認を実施しています。
と受入要領に記載されている。
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城陽砂利公社で受入拒否された残土はどこへ行くのであろうか。
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最近、淀競馬場の改修工事で大林組が担当しているスタンド工区の解体撤去などから排出されいる残土が、城陽公社へ搬入されていたのだが残土に瓦片やコンクリート片、木材片が混入されているということで受入ストップなった。
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この残土、滋賀県栗東市にある廃棄物処理のアヤシロ㈱に運びこまれたが、その後、やはり廃棄物混入があると理由で受入を拒否されたというのだ。
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今では、淀現場の中に残土置き場を作り、手選別で廃棄物を取り除いているという。大林組工区の解体処理における残土・廃棄物選別はスケルトンを利用したとしても廃棄物片は除けない。スクリーンを設置するか、専門業者へ搬入し選別するかしかないが、大林組のやり方は前近代的なやり方である。
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最終的に最後は管理型廃棄物として処理するわけだろうが、ある程度の段階でスケルトン業者へ任せたほうが良いのではないか。
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金曜日の夜のNHKで、京都伏見区大岩山の残土捨て場の崩落について15分ほど放映していたが、残土に関する法整備の不備を突かれたというような京都市の言い分であろうが、あらゆる法を適用するつもりなら対策はあるはずだ。行政の指導は現場に行って口頭指導してきたと紙に書いて残しているが、斜面崩壊や雨季の崩落が来てから慌てだす。
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リサイクル法の解釈指導についても、京都府と京都市の間には大きな違いがある。改良土に関し京都市は推進しているが、京都府は拒否をしないが膨大な資料・書類を要求し指定する気があるのか疑いがある。この改良土については、京都府警の観点もまた違っている。京都市の指導で改良土を作った業者が納入先で警察の検査を受けミリ単位の木くずが浮いたとして拘束された。あらを探せば廃棄物違反で逮捕されるのが廃棄物の世界である。
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京都市内の解体で、地下構造物除去工事について回るのは、過去に埋め戻した廃棄物交じり土砂が、今建設業界に苦痛を与えている。
京都市内から出る残土廃棄物は他県に運び出され処理されている。残土と称して廃棄物混入のの土砂があちらこちらに山を作っている。
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埋め戻し用の土は山土しかないことになる。優良改良土を埋め戻しに使ってこそリサイクルではないのか。京都府の硬い頭を柔らかくするのも議員の役目ではないのか。
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残土のことが中心となった。建設汚泥については次回に譲る。建設汚泥の発生した量が、処分時には何割かが残土に化けているのではないかという。
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