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不安定な状態で設置が原因!
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支えのジャッキ2基も バランス保てず!
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神戸市北区の新名神高速道路の建設現場で橋桁が落下し、作業員10人が死傷した事故で、橋桁を一時的に支えていた仮設台の撤去を異例の手順で進めていたことが4月28日、関係者への取材で分かった。この手順が橋桁の重心などに影響を与えた可能性があり、兵庫県警は落下との因果関係を慎重に調べる。事故は発生から1週間過ぎた。
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工事を発注した西日本高速道路(大阪市)によると、橋桁は長さ約120m、重さ約1350トン。4月1日までに西側の「橋台」から東側の「橋脚」に向けて延ばされ、西側は土台に載せたジャッキ4基で、東側は仮設の台で支えられていた。
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事故発生の約30分前、西側は橋桁をゲート型つり設備でつり上げるのに必要な鋼鉄製の資材3本(1本当たり25トン)を取り付け、同設備に仮留めする作業を終えていた。
一方、反対の東側は既につり上げられ、仮設台の撤去が進められていた。
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同様の架橋工事を統括した経験のある男性技術者によると、こうした場合、橋桁の両側をつり設備で同時に持ち上げ、バランスを保った上で仮設台やジャッキを取り除き、橋脚や橋台まで降下させるのが一般的。今回のように片側だけを先につり上げるのは「安全面で怖い」と指摘する。
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実際、現場で工事に携わっていた別の関係者も神戸新聞の取材に「これまでに経験したことのない手順で、橋桁が安定しないため不安に感じていた」と証言する。
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事故は22日午後4時半ごろに発生。橋桁の西側がジャッキ2基とともに崩れ落ちた。
事故前には、西側でジャッキの土台が約18cm傾き、東側ではつり設備の基礎部分が約2cm沈下していたこともこれまでの取材で判明している。
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兵庫県警は当時の状況を詳しく確認するため23日から現場検証をしており、5月上旬まで続く見通し。
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西日本高速道路が、落下した橋桁の西側に取り付けていた金属製器具「セッティングビーム」3基(計約75トン)が仮留めの状態だったと関係者に説明していたことが分かった。
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ネクスコ西日本などによると、事故の20分前、橋げたにクレーンを引っ掛けるため、合計75トンの構造物3基を取り付ける作業を完了させたばかり。構造物は6カ所を固定するのだが、当時、少なくとも3カ所が固定されていなかった。警察が不十分な固定が事故につながった可能性がないか、事故との関連を慎重に調べている。
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橋桁の西側を仮支えしていたジャッキ4基のうち2基が橋桁と共に崩落したことが、西日本高速道路への取材で分かった。
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県警や施工を発注した西日本高速などによると、落下した橋の西側は、橋脚の上部や周囲に鋼材などで組んだ仮支え用の「ベント設備」と呼ばれる台に円柱状のジャッキ4基を正方形に並べ、その上から橋桁を載せて支えていた。事故後は北側の2基だけが残り、南側はベント設備から落ちている。
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西日本高速は、橋桁の西側を支えるジャッキの強度はセッティングビームの重さも想定していたと説明。「橋桁がジャッキから滑り落ちたか、ジャッキが壊れたかは分からない」としている。落下しなかった橋桁の東側は既につり下げの作業まで終わっており、当時はベント設備の撤去が行われていた。と説明していたが、作業ミスが事故原因と言える。
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