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大津市・北部クリーンセンター解体撤去工事!
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最低制限価格+1000円で落札!
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2023年7月28日、大津市が「北部クリーンセンター解体撤去工事」の開札をした。
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応札したのは、
落札した「淺沼組」のほかに㈱前田産業、㈱安藤・間、五洋建設㈱、東急建設㈱、村本建設㈱、西武建設㈱の7社。
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西武建設は指名停止中であり辞退、前田産業、安藤・間、五洋建設は最低制限価格未満で失格、有効だったのは浅沼建設、村本建設、東急建設の3社であった。
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最低制限価格は1,447,565,000円(予定価、最低制限価は非公表)
淺沼組応札額は1,447,565,000円(最低額+1,000円)
村本建設の応札1,447,700,000円(最低額+135,000円)
常識的に見て、各ゼネコンも積算段階でボーダーラインはどの程度なのか計算する。落札結果一覧を見ても、村本建設の1,450,000,000円が各社の抑えて数字だったろう。
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解体設計は、2022年6月9日に日産技術コンサルタントが18,250,000円(予定価格22,770,000円)で落札している。
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大津市は、予算編成のため解体設計に基づき応札した5社に事前見積の依頼をしている。この見積もりを参考として、性能発注方式で工事入札した。
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性能発注方式とは、発注者が達成すべき要求水準や性能を規定し、これらを達成する手順や方法については受注者側に委ねる方式となる。建設会社の技術提案の自由度を残しつつ建設コストや工期を早期に確定できるメリットがあり、発注者が求める品質・コスト・竣工時期の実現に向けて、発注条件を整理し建設会社を選ぶ方式となっている。
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この発注方式では、発注者が施工者の総合能力(廃棄物処理、処分の知識・経験の蓄積や専門技術者の確保)を価格と同程度重視しているはず。
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このような性能発注方式であるはずが、価格重視入札になったことは、最低制限価格が事前に漏れていたのではないのか。逆に言えば、設計・コンサルタント業務を落札したコンサルタント(設計者)には、高度な要素技術を総合化するエンジニアリング能力、技術力がそもそもないことから、施工会社に協力を求め、協力した施工会社が施工業務を落札するなど、不透明な構造や、仮にコンサルタントに技術力があっても、コンサルタントと施工会社が癒着している不適正な構造があるのではないかと指摘されてきた。
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淺沼組の談合事件は、2020年4月に行われた市川市立塩浜学園の解体工事の入札をめぐり、予定価格などを当時淺沼組千葉営業所長だった市幸太郎村容疑者側に漏えいし、入札を妨害した疑い。千葉県警捜査2課は7月26日、公契約関係競売入札妨害容疑で、会社役員の押切裕雄容疑者(52)ら4人を逮捕した。押切容疑者は村越祐民前市川市長(48)の支援者とみられる。
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押切容疑者はかつて、市川市の村越祐民前市長(48)の私設秘書を名乗っていた。県警は同日、参考人として村越氏から事情聴取しており、押切容疑者が入札情報を入手した経緯のほか、村越氏の関与の有無を慎重に調べるもようだ。
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この件で2022年に淺沼組は指名停止を受けている。
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予定価格も、最低制限価格も公表されていないが、蓋を開けてみたら淺沼組が最低制限価格より1000円高い金額で落札したという、神業である。
大津市議会38名の議員さん方は、何の疑問も抱かないで、10月には承認するのであろうか。
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