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500万円のクレジット契約が結ばれていた!
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笠置いこいの館・LED照明工事!
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京都府笠置町全額出資の有限会社「わかさぎ」が2016年7月に業者と契約した町所有温浴施設「わかさぎ温泉 笠置いこいの館」のLED照明工事の支払いについて、わかさぎ代表の西村典夫町長が把握しないまま町長名で契約が結ばれていたことが5月17日、分かった。総額は約500万円で、300万円以上の支払いが残っており、町が調査を始めた。
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町によると、4月下旬の指定管理者制度移行に伴い、それまで施設を運営していたわかさぎの資料を整理、クレジットの契約書が見つかった。わかさぎ代表として町長名で2016年7月に契約されており、クレジット会社に毎月8万6400円を返済する内容。
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関係者によると、西村町長は4月の臨時町議会に向けた全員協議会でLED工事の残金処理を盛り込んだ補正予算案を示し、「私の知らないところで契約されている」「(契約書に書かれた名前は)自分の字ではない」と説明した。町議が納得せず、さらに詳しい説明を求めたことから、町が当時の経緯を調べている。
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町は補正予算案からLED工事の残金関連予算をはずし、処理を先送りにした。
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西村町長は「調査中なのでコメントは差し控える。6月定例会の前に特別委員会を開いて報告する」としている。
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京都府笠置町は、町所有の温浴施設「わかさぎ温泉 笠置いこいの館」を運営する指定管理者の募集を2018年3月20日から始める。民間のノウハウに再建を託す。
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同施設は赤字経営が常態化している。町や有識者会議が廃業も選択肢に入れて対応を検討し、町議会で半年近く議論した末、2017年12月に運営を指定管理者に委託できるようにする条例改正案が可決された。
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指定期間は2018年4月下旬から2020年3月末。3月26日に現地説明会を開き、4月3日まで申請を受け付ける。同月中旬までに事業者を絞り、町議会の議決を経て、同月下旬から新たな管理者による営業を目指す。指定管理料は事業者の計画書や収支計算書を基に、町と事業者が協議して決めるとしている。
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町全額出資の有限会社「わかさぎ」は3月末で施設の運営から撤退する。施設改修もあり、3月22日から新たな指定管理者による営業が始まるまでの間は休業する。
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3月下旬から休館している問題で、町が公募していた指定管理者が、大阪市城東区の飲食店経営会社フェイセスに決まった。27日に営業が再開される。
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関連議案が4月19日の臨時町議会で可決された。平成9年に開館した同館は、町が全額出資する有限会社「わかさぎ」が運営していたが、光熱費の支払いが滞るなど経営難に陥っていた。このため町は指定管理者を公募。応じた2社のうち、フェイセスを選定した。
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同社は大阪市内で飲食店を経営。社員の中には奈良県内の温泉施設の元支配人もいるといい、いこいの館の経営立て直しが期待できると判断した。期間は平成32(2020)年3月末までの約2年間。今年度の指定管理料は約1100万円。
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町が同館の未払い光熱費など約1400万円を負担する今年度補正予算案も可決され、町は今夏にもわかさぎを清算する方針だ。
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