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業務停止処分・北九州市!
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福岡県警も廃棄物処理法違反容疑で捜査!
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麻生グループ傘下の麻生鉱山(福岡県飯塚市)が自社の医療系廃棄物を北九州市若松区の自社工場「エコノベイト響」(北九州市若松区)で処理せずに、排出元に無断で山口県の別の業者に処理を再委託していたことが3月10日、分かった。北九州市は廃棄物処理法違反(再委託など)に当たるとして、同社を月内にも業務停止処分にする方針を固めた。福岡県警も同法違反容疑で捜査している。
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市によると、同社は感染源となる恐れのある紙おむつなどの医療系廃棄物のリサイクル処理を九州北部の複数の医療機関から受託していた。滅菌処理などをしてセメント原料などにリサイクルする若松区の自社工場で処理していたが容量を超えたため、数年前から受託先の承認を得ずに山口県萩市の別の産廃処理業者に再委託していた。その際、受託先に提出する廃棄物の管理票(マニフェスト)を自社で処理したように偽装していたという。
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廃棄物処理をする際は後追いができるようマニフェスト(伝票)を義務付けているが、それも偽装していたという点で悪質だ。
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規模感でいえば、麻生鉱山は自社サイトによると従業員15名、売上高6億8千万円の会社なので本来ニュースにすらならないような会社だが、なんといってもグループオーナーが麻生家というということで、ニュースをきっかけに政局化する可能性がある。
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廃棄物の処理は、廃棄物をだす業者が、廃棄物を処理できたか最後まで見届ける責任があり、宅急便のような伝票(紙マニフェスト・複数枚で重なって閉じられた伝票)にゴミを処理する過程を記録していく制度になっている。最終的にゴミを出した会社が、ゴミが適切に処理されたかどうかを伝票を見て確認する。今回の事件ではその伝票を虚偽記載して.つじつまを合わせてたのだから悪質だ。
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なお、昨年ココイチのメンチカツを廃棄物処理業者のダイコーが不正転売していた事件を受けて、今国会で廃棄物処理法の改正があり、電子マニフェストの一部義務化を含む審議が予定されている。
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産廃の運搬や処理経路の管理票(マニフェスト)には自社工場で処理したと虚偽記載していたという。北九州市は再委託を原則禁じた廃棄物処理法違反にあたるとして、麻生鉱山に今月中にも産廃処理業の業務停止処分を出す方針。
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市によると、同工場は2002年に稼働を始め、北部九州などの医療機関から収集した医療廃棄物を年間約6000トン処理。使用済みの注射針やガーゼ、紙おむつなどを破砕し、高周波で加熱、滅菌処理して固形燃料やセメント原料などにリサイクルしている。
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麻生鉱山が所有する産廃処理場「エコノベイト響」の産業廃棄物の受入量・処分量は2015年4月~16年3月までの実績で約5,500トン(感染性・非感染性合算)。業務停止期間はまだ確定していないが、長引けば産廃処理に相応の影響が出ることは避けられず、北九州市は「その点も考慮したうえで停止期間については決定していかなければならない」としている。
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