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院政はお手のもの!
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息子・謙の推薦も仕掛けの内!
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選挙区の地元は事の流れを薄々知ってはいるが、選挙区が違うと内容が良くわからないので流れを時系列に書いてほしいというメールが来ているので、本日は鳩山邦夫氏が死亡してから自民党本部での父・蔵内勇夫の麻生財務相への挨拶までを時系列にした。
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経過時系列
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6月21日(火) 鳩山邦夫氏 急逝
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6月23日(木) 東京にて密葬
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7月 4日(月) 自民党福岡県連 候補者選考委員会設置
選考委員会メンバー
委員長 松山政司(参議院議員)
委員 大家敏志(参議院議員)
委員 原口剣生(県議会議員)
委員 井上忠敏(県議会議員)
委員 秋田章二(県議会議員)
委員 十中大雅(県議会議員)
委員 田中嘉徳(農政連)
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7月11日(月) 鳩山邦夫お別れの会(久留米)
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7月12日(火) 鳩山邦夫お別れの会(東京)
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7月13日(水) 鳩山次郎 推薦の嘆願書提出
(自由民主党福岡県連及び各支部、選考委員会)
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7月13日(水) 候補者選考委員会 第1回会合
候補者名は出ず、7月中に決定する方針を確認
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7.14 毎日新聞
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7月22日(金) 候補者選考委員会 第2回会合
各支部からの推薦候補を確認(6名)
鳩山二郎、原口剣生、十中大雅、松山政司、大家敏志、浅川哲郎
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7月25日(月) 候補者選考委員会 第3回会合
追加推薦
蔵内謙、林芳正(2名)
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7.27 産経新聞
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7月29日(金) 候補者選考委員会 第4回会合
全会一致・蔵内謙を推薦決定
終了後、自民党福岡県連幹部会にて了承
党本部へ公認申請
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7.30 毎日新聞
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8月3日(水) 福岡県選出 国会議員会議(東京)
経過説明の上で同意を求める
自民党本部人事(新体制発足)
幹事長 二階俊博、選対委員長 古屋圭司(新任)
(東京10区補選とあわせ調整中)
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7月22日の各支部の推薦メンバーと25日の追加推薦メンバーを見て、なるほどと気がつく読者は、かなりの政治ツウである。選考委員会のメンバーと蔵内謙が世話になっている議員・林芳正の2名が推薦されている。まるで鳩山二郎を潰すための選考委員会であり、この仕掛けを作ったのは謙の父蔵内勇夫なのだ。
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蔵内勇夫は「福岡県政のドン」と呼ばれている。福岡県議8期のキャリア、長い間自民党福岡県議団会長の会長を務めている。43人の県議たちを束ね、建前上は県議団会長は原口剣生が務めているが、院政を引かれたうえで踊っているに過ぎない。
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蔵内勇夫議員自ら作戦を練るが決して自分の手は汚さない。同じ県議のバッジをつけているのにもかかわらず、他の議員たちは蔵内の前では直立不動であり、何一つ逆らえない。全員イエスマンになってしまっているのが現状だ。今回の6区の補欠選の候補者選定でもこの構図にいささかの狂いも生じていないし、選考委員会のメンバーは何をするのか役目も決まっている。
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自民党福岡県連の推薦をとり、党本部に公認申請をしている最中だが、公認か否かの結論が出るまでは動かないと口をそろえた県議たちも、実際は経過説明と称して農協の各組合長を廻り、推薦依頼書を持って各種団体を回っている。各種団体は県からの補助金をもらったりしている関係上、依頼をされているのか脅かされているのか、威圧のすごさに異様な状態である。漁協に至っては、県単位ではなく選挙区内の単協ごとの推薦を迫られているとの話も聞こえてくる。
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時代も変わり、人も変わるとき、自民党の旧体然とした動員選挙が形だけを飾っても、選挙に勝てるわけがないという事にまだ気づいていないようだ。
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