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週刊文春を名誉毀損で訴える準備を!
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新内閣が発足してから2週間余り。大臣の不祥事は「いづれ出る」とマスコミも鵜の目鷹の目で粗探しをしていたようだが、週刊文春が先陣を切った。
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唯一の女性閣僚として、念願の初入閣を果たした片山さつき地方創生担当相について、18日発売の「週刊文春」が、ある疑惑を報じた。
税務調査を受けた会社経営者が、2015年に片山氏の私設秘書に100万円を振り込み、青色申告の承認を取り消されないよう口利きを依頼したというもの。
「週刊文春」がこの記事について、片山地方創生担当相自身に直接取材したのは、5日前の13日。片山氏は、地方創生担当相として初めて地方を視察し、「名探偵コナン」の決めぜりふ「真実はいつもひとつ」のポーズをとるなど、ご機嫌な様子だった。昼食後、片山地方創生担当相は「(お昼はどうだったか?)やはり、愛と感動のお料理でした」と話していた。
直後に、「週刊文春」の記者から質問が。
週刊誌記者「(会社経営者から)依頼されて口利きされたのは事実ですか?」
片山地方創生担当相「いや、そんなこと知らないです」 週刊誌記者「2015年7月に100万円が支払われた件については…」
平井知事「大臣、時間が…」
質問には答えることなく車に乗り込んだ片山氏。
そして18日午後、片山地方創生担当相は、「私が特定の企業への税務調査について口利きしたこともありませんし、100万円受け取ったことも全くないわけですから」と、用意した紙を読みながら、疑惑を全面否定。
「政治家として社会的評価が著しくおとしめられていますので、現在、当該週刊誌を可及的速やかに名誉毀損(きそん)で訴えさせていただく準備を進めています」と話し、「週刊文春」に法的措置をとる考えを示した。
この件で、会社経営者から相談を受けた片山さつき地方創生担当相の元私設秘書は、税務相談の報酬としてお金を受け取ったと話し、疑惑については否定した。 片山地方創生担当相の元私設秘書は、「税務代理としての仕事をさせていただいて、そのあとも、わたしの仕事として交渉させていただいて、当然もらっていますよ。仕事として受けているわけですから。報酬として、その分の仕事はしたつもり」、「(100万円は片山さんに渡したと言った?)わたしは言っていません」などと話した。
会社経営者は文春報道について、大筋で事実関係を認めた。
片山地方創生担当相は、24日に開会する臨時国会でも、野党の厳しい追及を受けることになる見込み。
会社経営者が2015年に税務調査をめぐり、片山氏の当時の私設秘書に100万円を振り込み、片山氏本人が依頼に応じて、国税庁関係者に電話をしたというもの。このスキャンダル、大きくなるか、途中で萎むかは、片山大臣の言葉一つだ。