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水陸両用車から処理用大型ロケット弾発射!
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防衛省は今年度から、占拠された島嶼の水際部に敵が敷設した水際地雷を処理し、部隊が上陸できるようにする水際障害処理装置の開発を開始する。これは帯状の爆薬をロケットで投射して、地雷原の一部を爆破し、通路を確保する92式地雷原処理車の技術を応用し、水陸両用車にこのシステムを搭載・運用することで、水際地雷を爆破し、上陸路を確保しようとするもの。
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開発期間は試験を含めて5ヵ年を見込み、2021年度までに試作完了、2022年度までに試験完了を目指す。
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水際地雷の処理方法として、処理要員が危険を冒して処理する、航空機から精密誘導爆弾を投下する、艦艇から艦載砲で射撃するなどの方法も想定はできる。しかし、人員によるのは危険性と所要時間が多くかかることから取るべきでなく、爆撃および砲撃は均一に地雷原を処理できず、投入できる航空機、艦艇、弾薬数など費用対効果の点でも得策ではなく、専用の装置の開発が必要だとして2018年度の予算
化が認められた。
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開発要素としては、海上で停泊した水陸両用車から処理弾(大型ロケット弾)を精度よく弾着させるための技術、水際部に構成された地雷原を爆破するための爆索(帯状の爆薬)の技術を確立することが挙げられている。
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なお、このような装備は海外にもなく、既存の92式地雷原処理車の技術を活かして開発の効率化も期待されるという。
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