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投資銀行やPEから日本人430人が応募!
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世界銀行グループの国際金融公社(IFC)は日本人の年間採用数としては過去最多となる15人を採用した。カリン・フィンケルストン副総裁がブルームバーグの取材で話した。
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このほど来日したフィンケルストン副総裁は、当初8人の採用枠に日本人430人の応募があり、その中から投資銀行、プライベート・エクイティ・ファンド、商社、コンサルティング会社出身の15人を採用したと述べた。来年も今年と同規模を目指すという。
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IFCは途上国の民間セクターに投融資を行う世銀のグループ機関。日本の出資比率は約6%と第2位の株主だが、約4000人の職員のうち日本人は50人強にとどまっている。IFCの採用プログラムでの2017年の入社はゼロだった。
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同副総裁はインタビューで、「スタッフを多様化させることは、それが国籍であれ性別であれ、幅広い視野でビジネスを見ることができるため、投融資の際より良い意思決定ができるだろう」と述べた。投資案件は貧困削減と生活水準向上がテーマだが、高いリターンも求めるとしている。
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今回採用された15人は、アジア、アフリカ、米国に投融資担当官やIT専門家、会計担当者、エコノミストとして赴任する。IFCは今後、ミャンマー、カンボジア、バングラデシュ、ネパールやアフリカの貧困地域など「よりチャレンジングなマーケット」に投資していく方針だ。
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