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支払いに懸念!
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創業トップの前会長を起訴!
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中国保険監督管理委員会は2月23日、保険大手の安邦保険集団を接収し、公的管理下に置くと発表した。経営に違法性が存在し、保険金の支払い能力が損なわれる恐れがあるためだとしている。管理期間は1年。
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また保険監督委員会は同日、経済犯罪に関与したとして前会長の呉小暉氏を起訴したと発表した。同氏は昨年6月に突然失踪。中国メディアは、当局に拘束され、取り調べを受けていると報じていた。
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中国の保険監督当局である中国保険監督管理委員会(保監会)は23日、大手保険会社の安邦保険集団の経営を一時的に引き継いだと発表した。当局に拘束されていた創業トップが23日までに経済犯罪で起訴され、会社の経営にも法律違反が見つかった。契約者への保険金支払いに懸念が生じたとして、経営を政府の管理下に置く。
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経営を引き継ぐのは2019年2月までの1年間。保監会に加えて、中国人民銀行(中央銀行)、銀行や証券の監督当局トップの職員が合同で経営にあたる。保監会は17年6月から安邦の立ち入り検査を続けていた。
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上海市人民検察院も同日、安邦の創業トップだった呉小暉氏を起訴したと発表した。詐欺的な資金集め、職務上の横領を指摘している。
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安邦は04年の創業から10年余りで総資産2兆元(約34兆円)の金融集団を築いた。呉氏は中国のかつての最高指導者、故・鄧小平氏の孫娘と婚姻関係にあったとされる。呉氏は17年6月に中国当局に拘束され、経営トップが不在の状態が続いていた。
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安邦は近年、米名門ホテル、ウォルドーフ・アストリア・ニューヨークなど大規模な海外企業の買収を繰り返した。習近平指導部は17年春以降、安邦を含めて海外買収を繰り返していた民間企業への締めつけを強め、海外資産売却や債務返済を迫っている。
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