富山・立山町:キャンプ場設計入札・2人逮捕!

.
町の宮越貴浩容疑者と設計事務所の森一夫容疑者!
.
仕様書案文を漏えい!
.
立山町によるキャンプ場整備の実施設計などに関する指名競争入札で、公表前の情報を業者に漏らしたなどとして、富山県警捜査2課、上市署、富山中央署は1月23日、官製談合防止法違反と公契約入札妨害の疑いで、町教育課教育施設整備係長の宮越貴浩容疑者(50)と、同市丸の内3丁目の押田建築設計事務所常務の森一夫容疑者(75)を逮捕した。県警は金銭の授受や他の入札でも情報漏えいがなかったか調べる。
.

.
2人の逮捕容疑は共謀の上、立山町が2023年4月20日に指名競争入札で発注した複合施設「グリーンパーク吉峰」(吉峰野開)の新オートキャンプ場の実施設計と工事監理業務に関する指名競争入札で、指名通知前に、宮越容疑者が秘密事項に当たる業務委託仕様書の案文を森容疑者に見せ、設計業務に着手させた疑い。
.

.

.
さらに、実施設計の業務期間に関して「トイレ・ゴミ庫、洗い場については、令和5年5月2日までとする」という条件を仕様書に記載し、事前に情報を得ていない他の競合事業者の履行を難しくさせた上、入札通知後には宮越容疑者が森容疑者からの依頼を受けて指名業者数を教えた疑いもある。
.

.

.

.
入札には押田建築設計事務所を含め6社が参加し、富山市内の別の業者が620万円で落札したが、条件の期間内に履行することが困難だったため辞退した。その後、立山町は次点の押田建築設計事務所と682万円で随意契約を結んだ。
.
県警は捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていない。同社はグリーンパーク吉峰の整備に関する別の業務を含めて、これまでに複数の入札を落札しており、不正がなかったか調べている。
.

.
捜査2課によると、宮越容疑者はオートキャンプ場整備の実施設計などに関する入札を担当していた。森容疑者とは仕事を通して知り合ったとみられる。
.
県警は23日、立山町役場を家宅捜索した。捜査員24人が段ボール箱に入れた関係書類などを押収した。
.

.
立山町商工観光課によると、グリーンパーク吉峰の新オートキャンプ場の整備を巡っては、トイレ、ゴミ置き場、洗い場が一体となった施設を整備しており、今年3月までの完成を予定している。オートキャンプ場の運用開始は2025年度をめどに進めている。
.

.
立山町は「現時点では事実関係は不明であり、今後の捜査の結果を待ちたい」としている。
.
.
押田建築設計事務所が2023年に落札した8件。

.

.

.

.

.

.

.

.