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予定価格と同額!
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地方自治体で談合が疑われる入札はあるが、福岡県飯塚市の入札は5件の入札で、どれもが予定価格にピタリの落札となり、談合ではないかと疑惑を招いている。
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福岡県飯塚市が8月23日に実施した「鎮西西小中一貫校建築工事」の一般競争入札5件の落札率(予定価格に対する落札価格の割合)が100%だったことが分かった。落札の上限価格である予定価格は事前に公表しており、このうち3件の工事は複数のJVが予定価格と同額で応札し、くじ引きで落札が決まっていた。全国市民オンブズマン連絡会議(名古屋市)は「予定価格が事前公表されていても、参加業者全てが同額でそろうのは不自然だ。談合を疑われても仕方がない」と批判する。
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5件の入札は飯塚市立鎮西小中学校の校舎や体育館の新築工事など。一般競争入札で、参加には市内事業者などの条件があった。予定価格が高い工事から順に入札が行われ、1件落札したJVは次の案件に入札できない方式だった。
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落札額は約6億~約14億円で総額は44億円に上る。市契約課は「業者側が提出した書類には類似性などの不審な点はなく、結果的に100%が続いた」と説明。「談合情報は入っておらず、客観的な根拠もない」として、本契約のための関連議案を13日開会の市議会定例会に提案する。
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全国市民オンブズマン連絡会議で談合問題を担当する大川隆司弁護士は「利益が大きい予定価格と同額を応札してくじ引きに持ち込むことも含め、業者間で合意がなされていた可能性がある。市は『談合情報がない』という受け身の姿勢ではなく、積極的に調査する必要がある」と指摘している。
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1工区工事
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2工区工事
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3工区工事
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4工区工事
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5工区工事
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体育館・給排水衛生工事
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体育館・電気設備工事
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校舎・電気工事
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予定価格100%の落札は飯塚市でも珍しいが、過去の一連の学校関連の入札では、落札者一抜け入札、同額抽選入札(話が付かず恨みなし入札)、談合入札(数字が綺麗に並び失格者はいない)など、様々な手法を凝らしているが、各職種の落札状況の星取表を作るならよくわかるだろう。
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つづく
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