和歌山県・国道2号トンネル:土砂にヒ素など・検出!

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土砂に基準値超えのヒ素とフッ素・工事休止!
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追加費用200億円で打ち切りも視野!
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ヒ素などが検出されたのは、和歌山県新宮市の国道の「2号トンネル(仮称)」工事現場。国道168号の和歌山県新宮市相賀(おうが)-高田をつなぐ2号トンネル(仮称)建設工事で、県は11月1日、掘削した残土から土壌汚染対策法の環境基準値を上回るヒ素やフッ素が検出されたと発表した。
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和歌山県によりますと、掘り出された土砂から国の基準値の約5倍のヒ素と約4倍のフッ素が検出された。
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トンネル掘削工事(約70億円)は全体の1割ほど進んでいるが、県はその処理などのために追加費用が200億円ほどかかることから、工事を一旦休止して建設業者などと打ち切りも視野に今後どうするか検討する。残土処理のコスト削減の見通しが立てば、工事を再発注して再開する予定という。
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ヒ素などが含まれる土砂については、一部が仮置き場に置かれているが、シートを被せるなど飛散防止の対策が取られているという。
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県によると、県内でのトンネル工事の打ち切りは異例。2号トンネル(延長約2600m、幅8.5m)の建設(入札日令和3年9月16日)は令和3年12月に着工し、工期は8年2月までの予定だった。事前のボーリング調査で、相賀側から26mの地点、高田側から33mと39mの地点でヒ素を確認していたが、残土を処理しながら工事を進めることになった。
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2022年9月から高田側で行われた掘削工事では、残土から2022年12月にフッ素を、2023年9月にヒ素を確認。フッ素は環境基準値(1リットル中0.8mg)を上回る0.9~3.1mg、ヒ素も環境基準値(同0.001mg)を上回る0.002~0.05mgが検出された。いずれも自然の状態で土壌に存在しており、人体などへの影響はないという。残土は御坊市の民間の管理型処分場へ搬出し、処分していた。
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全体の約1割を掘削した段階で、残土2万3千m3の試験を230回実施したうち約95%の219回で環境基準値を上回り、残土の輸送、処理費が予想以上に拡大したため、2023年10月に工事を停止。今後も同じ土壌が続くことが予想されることから、残土の処理費が約200億円に上ると予測。工事を請け負った共同企業体と工事を打ち切る方向で協議しているという。
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掘削前に両方向から50m前後を調査し、フッ素やヒ素を検出したが、これほどの範囲になるとは想定できなかったという。
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県は今後、残土処分のコストの縮減を検討し、工事を再発注する方針だが、見通しはたっていない。県の担当者は「残土からヒ素やフッ素が出続けるとは考えてなかった。コストがかからない残土処理の方法を探し、工事を完成させたい」と話した。
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土砂を他の道路工事の盛り土にする方法などコスト縮減策を検討する。
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県によると、4月に開通した供用開始前の仮称1号トンネル(新宮市相賀、979m)でも工事中に基準値を超えるフッ素やヒ素を検出。工事費は確定前だが、27億円から70億円超に膨らむという。
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国道168号(仮称2号トンネル)道路改築工事の総合評価落札方式一般競争入札を行い、大成・尾花・川合JVが64億2020万円で落札した。応札者は11JV。
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