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2023年3月期の連結決算・損益9701億円の赤字!
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傘下のアーム・米上場へ!
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2023年2月8日の日本経済新聞朝刊1面に「ソフトバンクグループ(SBG)、赤字7800億円」という記事。SBGが発表した22年10-12月期連結決算は、最終損益が7834億円の赤字とある。
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SBGの最終赤字は2四半期ぶりです。SBGは厳しい投資環境が当面続くとみて、ファンドを通じた新規投資をほぼ停止。22年10~12月期の投資額は3億ドルのみと、直近ピークの21年4~6月期の投資額156億ドルから大きく減少した。保有株売却などで資金を捻出しており、ファンド運営会社は現在、投資先の管理や資金回収に専念している。
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SBG傘下の英半導体設計大手アームが米ナスダック市場に上場申請したことを機に、停滞していた人工知能(AI)分野への投資などでの反転攻勢につなげる考えだ。上場時期は未定だが、9月になる見通しで、上場時の時価総額は600億ドル(約8兆7千億円)~700億ドル程度に上るとの見方。
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アームが米証券取引委員会(SEC)に提出した書類には公開価格を示さなかったが、SBGは申請に先立ち、自社が主導するファンドからアームの約25%分の株式を約161億ドルで取得していた。上場で得た資金で財務基盤を強化するとともに、SBGは手続き完了後も「アームが引き続き当社の連結子会社であることを想定している」とコメントした。
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ここ数年、SBGは厳しい経営状況に直面していた。世界的な景気後退懸念を背景に、保有する新興企業株の損失が拡大し、巨額赤字を計上。四半期の投資額は直近のピークだった2021年4~6月期の159億ドル(約2兆3000億円)から急減し、22年7~9月期以降はほぼ停止状態に陥った。財務基盤を改善するため、SBGは「虎の子」だった中国電子商取引最大手アリババ集団の株式を手放した。
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SBGの23年4~6月期連結決算(国際会計基準)は、純損益が4776億円の赤字と依然厳しい状況が続いている。SBGは巻き返しに向け、アーム株上場の機会をうかがってきた。上場で流動性が高まればアーム株の担保価値は増し、SBGの資金調達力は向上。投資強化へ体制が整う。
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「反転攻勢の時期が近づいている」。孫正義会長兼社長は6月の定時株主総会で、投資の本格再開に意欲を示した。アームはスマートフォン向けの半導体設計で世界をリードしており、今後のAI関連投資の先端を担う。SBGはアームと出資先企業との連携による相乗効果も期待している。
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SBGが低迷し、この上場申請までの資金確保の動きは、一種非常事態に遭遇していたのであろう。
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ソフトバンクグループ(SBG)は、傘下の英半導体設計大手アームが米ナスダック市場に上場申請したことを機に、停滞していた人工知能(AI)分野への投資などでの反転攻勢につなげる考えだ。SBGは巻き返しに向け、アーム株上場の機会をうかがってきた。上場で流動性が高まればアーム株の担保価値は増し、SBGの資金調達力は向上。投資強化へ体制が整う。
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上場後にアームの株式を何%売却するかで、累積損失の解消に寄与することにもなる。
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