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関西電力は6月6日、グループの介護事業会社2社の全株式を警備大手のALSOKに譲渡する契約を結んだと発表した。譲渡額は明らかにしていない。中期経営計画(令和3~7年)に基づく事業構造改革の一環で、成長分野への投資を進めるため、経営資源の最適化の観点から決定した。譲渡により関電は介護事業から撤退する。
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譲渡するのは「かんでんジョイライフ」(大阪市北区)と「かんでんライフサポート」(大阪府枚方市)の2社。いずれも有料老人ホーム事業などを展開し、従業員数は約500人、資本金は1億円。ALSOKは介護事業の実績があり、2社の持続的な運営や成長に期待。
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関電は2件の新規事業を発表。障害者が参画し中古パソコンの買い取りなどを行う「ポンデテック」(大阪市北区)を完全子会社化するほか、関電の社内ベンチャー制度を通じて設立した「ヤーラ」(同)で子育て支援サービスを提供する。この日会見した森本孝社長は「事業の選択と集中の観点から、各事業の成長にとって適切な経営資源配分を実現していく」と語った。
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